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2019年10月のFacebook規約改定・仕様変更発表まとめ
2019年10月に公式発表された、Facebookの主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。
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※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。
規約改定:コミュニティ規定
1. 暴力と扇動
- 「攻撃されやすい/対象になりやすい(vulnerable)」という表現が、「リスクが高い(high risk)」という表現に置き換えられました。
- 投稿禁止対象の「投票、有権者登録、選挙結果に関する深刻度が高いまたは中程度の暴力を意図する表現や暴力行為の呼びかけ、暴力行為の支援または擁護を含むコンテンツ」が、本項から[4. 危害を加えるための計画]内に移動しました。
※参照:1. Violence and Incitement / 暴力と扇動
https://www.facebook.com/communitystandards/credible_violence
4. 危害を加えるための計画
投稿禁止対象の「投票、有権者登録、選挙結果に関する深刻度が高いまたは中程度の暴力を意図する表現や暴力行為の呼びかけ、暴力行為の支援または擁護を含むコンテンツ」が、[1. 暴力と扇動]から移動してきました。
※参照:4. Coordinating Harm / 危害を加えるための計画
https://www.facebook.com/communitystandards/coordinating_harm
5. 規制対象商品
投稿禁止対象の「人間の臓器や血液の売買取引を促す連絡・やり取りを支援するコンテンツ」から、臓器の記述が削除され、血液のみになりました。なお、臓器売買に関する禁止規定は、新ポリシー[11. Human Exploitation(人的搾取)]に引き継がれています。
※参照:5. Regulated Goods / 規制対象商品
https://www.facebook.com/communitystandards/regulated_goods
10. いじめと嫌がらせ
投稿禁止対象に、「私人、もしくは成年公人/著名人の死を賛美・祝福・嘲笑するコンテンツ」が追加されました。
※参照:10. Bullying and Harassment / いじめと嫌がらせ
https://www.facebook.com/communitystandards/bullying
11. Human Exploitation(人的搾取)
新規ポリシーです。様々な人権侵害行為につながる行動やコンテンツが投稿禁止対象に加わりました。
- 性的人身売買
- 違法養子縁組による人身売買
- 孤児売買・孤児ボランティア旅行
- 強制結婚
- 労働搾取(高利ローン貸付による強制労働を含む)
- 非再生型臓器の売買
- 犯罪行為の強制
- 少年兵の募集
- 詐欺・不正行為等の犠牲者の募集
- 人的搾取の促進
- 密入国/密出国の提供/支援
なお、本セクションの新設に伴い、以降のセクションは番号が繰り下がります。
※参照:11. Human Exploitation
https://www.facebook.com/communitystandards/human_exploitation
17. 残酷で配慮を欠いた発言 (16→17に変更)
- 強制削除対象に、人間もしくは動物に対するサディスティックなコンテンツが加わりました。
- 嘲笑もしくは実在人物の描写を禁止するコンテンツに、飢餓と物理的暴力が加わりました。
※参照:17. Cruel and Insensitive / 残酷で配慮を欠いた発言
https://www.facebook.com/communitystandards/cruel_insensitive
18. スパム (17→18に変更)
スパム関連の禁止行為が以下のように再編されました。
- 投稿やエンゲージメント、アカウント/ページ/グループ/イベント等のアセット作成を超高頻度で行う行為(自動/手動問わず)
- Facebookにおけるアカウントの各種権限や行動を売買すること(ブランドコンテンツポリシーに準ずるものは禁止対象から除く)
- コンテンツ閲覧の条件としてエンゲージメント(いいねやシェア等)を要求すること
- 偽装された機能等へのアクションを促すこと(クローキング、釣りコンテンツ、ポップアップ偽装、ファンゲート、LP機能偽装、サイトコンテンツ偽装等)
※参照:18. Spam / スパム
https://www.facebook.com/communitystandards/spam
19. Cybersecurity(サイバーセキュリティ)
新規ポリシーです。ログイン情報等やその他の個人情報の不正取得に関する以下の行為を禁止しています。
- アカウント所有者に無断でアクセス権やユーザーデータを取得する行為
- セキュリティを毀損するファイル・プログラムのダウンロード・実行を促す行為
- ユーザーのログイン情報の取得・要求
- 他人のユーザー名・パスワードその他の個人情報を詐取しようとする行為
- 自分や他人のログイン情報を第三者のサービス/プラットフォームに共有する行為
- アカウントやユーザーデータのセキュリティを毀損するソフトウェアやブラウザ拡張機能の作成・共有・ホスティング
- コミュニティ規定の[スパム][サイバーセキュリティ]に抵触するリンクを出力するオンラインインフラ(Webホスティングサービス、DNS、アドネットワーク)の提供
なお、本セクションの新設に伴い、以降のセクションは番号が繰り下がります。
※参照:19. Cybersecurity
https://www.facebook.com/communitystandards/cybersecurity
20.偽装 (18→20に変更)
内容が一部分割・移動しました。
- アカウント偽装関連の内容…[23.Inauthentic Behavior(真正性を欠く行為)]に移動・再編されました。
- コンテンツ偽装関連の内容…[18.スパム]に移動・再編されました。
※参照:20. Misrepresentation / 偽装
https://www.facebook.com/communitystandards/misrepresentation
23.Inauthentic Behavior(真正性を欠く行為)
ユーザーアカウントに関連する偽装行為関連の禁止項目が以下のように再編されました。
- 複数アカウント所持、同一アカウントの複数人共用
- Facebook・Instagramの報告機能を悪用した嫌がらせ
- アカウント/ページ/グループ/イベントで、説明・人気度・目的・コンテンツ等の偽装を行うこと
- 偽アカウントを複数連携させてコミュニティや人気等を偽装する行為(サクラ)
- 偽アカウントによって内政干渉を行う行為
※参照:23. Inauthentic Behavior
https://www.facebook.com/communitystandards/inauthentic_behavior
How We Respond to Inauthentic Behavior on Our Platforms: Policy Update - Facebook newsroom (2019/10/21)
https://newsroom.fb.com/news/2019/10/inauthentic-behavior-policy-update/
規約改定:広告ポリシー
5.8. 制限コンテンツ>金融商品や金融サービスと保険商品や保険サービス
広告のランディングページで記載が必要な事項に、以下が追加されました。
- 利率
- 提供元の住所
※参照:広告ポリシー
https://www.facebook.com/policies/ads/
規約改定:プラットフォームポリシー
10.4 ゲーム>インスタントゲーム
- 10.4.g.…他のゲームの模倣・コピーを禁止する項目が追加されました。
※参照:プラットフォームポリシー
https://developers.facebook.com/policy/
仕様変更:Marketing API v5.0リリース
Graph API・Marketing APIが更新され、v5.0になりました。
- 2020年中ごろに、同時に出稿できる広告の数に制限が設けられるようになります。
- v5.0では、2019/12/04必須となる特定カテゴリ指定([住居][雇用][クレジット与信]の3つ)にもAPIのフィールドが用意されました。
- 動画の10秒視聴数に関する計測・最適化が廃止されます。ThruPlayによる計測・最適化が後継機能となります。
- 広告ライブラリのフィルタリング機能で、政治や重要事項に関する広告が検索できるようになりました。
- 広告キーワード統計APIが廃止されます。
なお、v5.0リリースに伴い、v4.0の利用期限は2021/10/29までとなりました。
※参照:Introducing Graph API v5.0 and Marketing API v5.0 - Facebook for developers (2019/10/31)
https://developers.facebook.com/blog/post/2019/10/31/introducing-graph-api-v5-marketing-api-v5/
仕様変更:Messenger Graph API 5.0リリース
Messenger Graph API 5.0が公開され、以下の機能が追加されました。
- 複数のMessengerプラットフォーム利用アプリを持つ企業は、Messsenger誘導用広告でアプリを簡単に選択できるようになりました。さらに今後数週間で改良を予定しています。
- 会話のアイスブレイク用の質問ボタンを設定できるようになりました。
なお、以下の機能はv5.0では廃止されます。
- 旧プライベート返信機能(送信APIで代用)
- ブロードキャストAPI(送信APIで代用) ※2020/01/15をもって全バージョンで廃止
- 旧スポンサードメッセージ(現行Marketing APIのスポンサードメッセージ機能で代用) ※2020/01/15をもって全バージョンで廃止
※参照:Messenger Graph API v5.0 Release - Facebook for developers (2019/10/30)
https://developers.facebook.com/blog/post/2019/10/30/messenger-graph-api-v5-release/
Messenger Platform Changelog
https://developers.facebook.com/docs/messenger-platform/changelog
仕様変更:Messengerプラットフォームの機能強化
Messengerプラットフォームがアップデートされました。
- Facebookページの投稿やコメントについてプライベートメッセージで返信する際に、プレーンテキスト以外に画像・テンプレート・クイック返信ボタンが使えるようになりました。
- 固定メニューを動的に操作する機能のクローズドベータテストが始まりました。(要申し込み)
- URLボタンがApp Linkに対応し、スマートデバイスアプリ用のメタデータをボタンに入れられるようになりました。
そのほか、Messenger関連の仕様変更の通知をメールで受け取れるようになります。
※参照:Messenger Platform Update - Facebook for developers (2019/10/08)
https://developers.facebook.com/blog/post/2019/10/08/messenger-platform-update/
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