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2021年11月のTwitter規約改定・仕様変更発表まとめ

記事タイトル画像:2021年11月のTwitter規約改定・仕様変更発表まとめ

2021年11月(~12月初め)に公式発表された、Twitterの主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。

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※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

要点

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規約改定:Twitterルール

ルールとポリシー(一覧)

「個人情報および私的なメディアに関するポリシー(Private information and media policy)」が一覧に再掲載されました。「Safety and cybercrime(安全とサイバー犯罪)」のグループに含まれています。

個人情報および私的なメディアに関するポリシー(旧称:個人情報に関するポリシー)

名称が変更になり、個人情報の一環として肖像権等にも配慮したポリシーになりました。日本語名称も少し遅れて変更されました。(以下、強調部=変更点)

  • 英語:Private information policy → Private information and media policy
  • 日本語:個人情報に関するポリシー → 個人情報および私的なメディアに関するポリシー

私人を描写する各種メディア(画像等)を本人の同意なく投稿した場合、メディア削除やアカウントロック・凍結といったペナルティが発生する場合があります。ただし、以下の条件に基づきます。

  • 報道的価値があるメディア(事件の目撃証言等)、公共の議論および利益となるメディアについては、削除要請があってもTwitter側で削除を行わない場合があります。
  • 主要メディア等により別途公開されているものは削除されません。
  • 報告(削除要請)を行う場合は、対象者本人もしくはその保護者・後見人・弁護士・法定代理人からでないと受け付けられません。
  • 公人・著名人は本規定の対象外です。

違反の報告

フリートに関する報告手順が丸ごと削除されました。

プラットフォームの操作とスパムに関するポリシー

報告フォームに関するセクションが丸ごと削除されました。

規約改定:広告ポリシー

金融商品・サービス

暗号通貨について、以下に対する広告が全世界で禁止されました。

  • 暗号通貨のイニシャル・コイン・オファリング(ICO)、イニシャル・エクスチェンジ・オファリング(IEO)、イニシャル・デックス・オファリング(IDExO)
  • 分散型暗号通貨の借入/貸出、DeFi保険、DApps、分散型取引所

そのほか、以下に対する広告が全世界で制限対象となりました。

  • 暗号通貨キオスク/ATM
  • 暗号通貨クレジットカード/デビットカード
  • 差金決済取引(CFD)

その他の暗号通貨関連の広告に関するグローバルな注記について、「適法な国・地域のみ可」とシンプルになり、「希望する場合はTwitterに連絡」という記述が削除されました。ただし国によっては国別の注記で同等の制約が残ります。

国別の変更点については以下の通りです。

日本

  • 仮想通貨(virtual currency)の取引の宣伝が、金融庁・Twitter両方の許可が必要な対象から外されました。ただし、暗号通貨(cryptocurrency)関連商品・サービスの宣伝についてのみ、別項で「Twitterの事前許可が必要」と明記されました。(金融庁の許可を要するという記載はなくなりました)

アルゼンチン・オーストラリア・ブラジル・カナダ・インド・マレーシア・メキシコ・フィリピン・タイ・アメリカ合衆国

  • 仮想通貨(virtual currency)の取引の宣伝が、金融庁・Twitter両方の許可が必要な対象金融関連の製品・サービスの宣伝について、事前にTwitterの許可(詳細要問い合わせ)が必要になりました。(同地域を配信先に含める場合、他地域の広告主であっても制約を受けます)
  • 上記とは別に、「暗号通貨関連の製品・サービスの宣伝についてはTwitterの事前許可が必要(詳細要問い合わせ)」という記述が個別に追加されました。

シンガポール

(同地域はもともと広告出稿時Twitterの事前許可が必要な地域にリストされていましたが)以下の記述が追加されました。

  • 銀行、資本市場または証券、保険、金融アドバイザリーの宣伝について、シンガポール金融管理局のほかに、Twitterの許可も必要
  • 暗号通貨関連の製品・サービスに関する広告も、Twitterの事前許可が必要

賭博関連のコンテンツ

アメリカで、競馬関連の実店舗(非オンライン)サービスの広告が制限付きで許可されました。

トレンドテイクオーバーに関するガイドライン

トレンドテイクオーバープラスに関する国別規定について、ブラジル限定の規定が加わりました。

ブラジルの広告主がアルコール飲料関連でトレンドテイクオーバーを利用する場合、対象飲料のアルコール度数は13%未満である必要があります。

規約改定:Twitterマスターサービス契約

アイルランドのTwitter法人名がTwitter International Company → Twitter International Unlimited Companyに変更されました。

規約改定:開発者規約

Twitter広告API利用規約

アイルランドのTwitter法人名がTwitter International Company → Twitter International Unlimited Companyに変更されました。

開発者ポリシー

[Twitterエクスペリエンスの複製]セクションが丸ごと削除されました。以下の規定がなくなります。

  • トークン取得が10万を超える場合Twitterの許可が必要
  • Twitterの機能(いいねやRT等)に実質類似する機能についてはTwitter APIを使用すること
  • Twitter新規利用者をアカウント登録ページに転送するリンクの設置義務
  • Twitter主要機能を複製するサービスを作り、そのうえで以下のいずれかが行われることの禁止
    1. 第三者への支払い
    2. 該当サービスの端末プレインストール等の優遇措置
    3. 収集したデータによる別SNSの構築・維持

APIの商用・非商用利用について (仕様変更:API v2が標準APIに昇格)

これまで次期標準APIとして機能整備が続いていたTwitter API v2が、従来版v1.1の全機能カバーを完了し、遂にTwitterの標準APIに昇格しました。今後はAPI v2が標準扱いになります。

これにともない、API利用プランがTwitter API v2を基本としたものに移行し、商用利用可能な「Essential Access(エントリー版)」「Elevated Access(上位版、要申請)」、非商用利用のみ可能な「Academic research Access(上限が緩いが商用利用は不可)」の3種類に再編されました。いずれも制限の範囲内であれば無料で利用できます。

新機能:Twitter Blue提供開始(北米等一部地域限定)

米国・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド限定で、月額課金制拡張機能「Twitter Blue」が利用できるようになりました。

  • 投稿プレビュー/修正…60秒のプレビュー期間内であれば投稿予定の内容を修正可能
  • 広告なし記事表示…米国の一部ニュースサイトの記事を広告なしで表示可能(同機能に対応したもののみ) ※Twitterサイト/アプリ内の広告を非表示にするわけではありません
  • スレッドリーダー機能…スレッド表示に毎回表示される投稿者名・プロフィールアイコン等を省略し、投稿本文のみを画面いっぱいに表示
  • カスタムナビゲーション…よく利用する機能を絞り込んだメニュー
  • ブックマークフォルダー…ブックマークをフォルダー分けできる
  • 一部機能の先行お試し…DMスレッドのピン留め(上位固定表示)など、試験中の機能を先行利用する特典あり

仕様変更:ラベル付けのデザイン変更

誤解を招く内容等に関するラベル付けのデザインが変更になりました。

仕様変更:縦長画像のタイムライン縦長表示(Web)

iOS・Androidに続いて、Webでも縦長画像がタイムライン上で縦長に表示されるようになりました。

仕様変更:タイムライン強制更新の撤廃(iOS/Web)

タイムライン表示・スクロール中に勝手に表示内容が更新される仕様が解消されました。

  • Web…新規ツイートの件数がスクロール上端にカウントされ、それをクリックしたときのみタイムラインが更新されます。
  • iOS…スクロールを止めてツイートを閲覧している間はタイムラインが更新されません。

新機能:Instagram投稿のカード表示

Instagramの投稿のURLをTwitterで投稿すると、投稿コンテンツのプレビュー表示をカードとして表示できるようになりました。

新機能:チップ機能追加(Android)

iOSに続いて、Androidでも自分に対するチップ(投げ銭)機能を有効化できるようになりました。

新機能:スペースの録音/アーカイブ

  • iOS・Androidの一部ホストで、スペースの録音ができるようになりました。
  • iOS・Android・Webの全ユーザーが、録音したスペース配信を聴けるようになりました。

新機能:スーパーフォロー機能対象拡大

iOSに加えてAndroidでも、スーパーフォロー対応クリエイターへのスーパーフォローができるようになりました。

新機能:投稿時のセンシティブ設定(テスト中)

画像・動画投稿時に、各画像・動画個別に「ヌード」「暴力」「センシティブ」の設定ができる機能が一部でテスト中です。設定を行うと、タイムライン上では警告画面に隠された状態で表示されます。

仕様変更:報告メニューリニューアル(テスト中)

報告メニューの仕組みを刷新するテストが米国の一部ユーザーを対象に行われています。

報告可能な事項(Twitterルールに記載された禁止事項)の判別に不慣れな人向けに、現状起こっていることをTwitterが訪ねて対応方法を案内する形に変わります。

新機能:注目を集め始めたツイートに関する通知(テスト中)

いいねやRTでバズり始めたツイートを通知で教えてくれる機能のテストがiOS・Android版で始まりました。

バズったツイートについて返信可能なアカウントの範囲を制限したりするのに活用できます。

新機能:2種類のタイムラインをスワイプで切り替え(テスト中)

「最新ツイート」「ホーム」の2種類のタイムラインをスワイプで切り替えられるようになる機能について、一部Webユーザーでのテストが新たに始まりました。

新機能:ライブショッピング機能(テスト中)

米国で、Twitterライブ配信とECサイトを組み合わせた「ライブショッピング」機能のテストが始まります。

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