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2022年9月の各種ブラウザ仕様変更発表まとめ
2022年9月に公式発表された、各種ブラウザ関連の主要な仕様変更発表のまとめです。
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要点
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Chrome 107 変更点
Chrome 107での機能追加・修正内容のまとめです。(ベータ版時点での情報)
追加・拡張
グリッドサイズ制御機能の追加
grid-template-columns・grid-template-rowsプロパティで、グリッドの行・列の名称定義やサイズ追跡が行えるようになりました。値の変更も可能です。
Screen Capture APIの追加
画面キャプチャー用のAPIとして、新たに「Screen Capture API」への対応が追加されました。(Media Capture and Streams APIとは別)
画面全体や一部分(ウィンドウ等)をメディアストリームとしてキャプチャーできます。
レンダリングブロック検知機能の拡充
PerformanceResourceTimingインターフェイスに、リソースの表示(レンダリング)阻害状態を示すフィールドが追加されました。人力分析に頼らず直接的な信号として阻害状態を検知可能になります。
Permissions-Policyのワイルドカード対応
Permissions-Policy(機能・API等の利用可能範囲を規定するHTTPヘッダー)でオリジン(ドメイン等)を複数指定する際に、共通部分がある場合ワイルドカードでまとめて指定できるようになりました。
フォームでのrel=noopener / rel=noreferrer 指定
form要素でrel属性を付与できるようになりました。これにより、フォーム入力による不正アクセス等の防止手段が増えました。
- rel=noopener…window.openerによる任意の別ウィンドウ/別タブ表示を抑止する(偽サイト等への誘導を無効化)
- rel=noreferrer…リンクを経由したアクセスにリファラー属性が乗らないようにする(SEO不正目的のリンクスパムを無効化)
オリジントライアル(先行試験実装)
ページ離脱ビーコン用API
ページ離脱時にビーコンを送信する場合、ページ側でタイミングを制御しなくても適切なタイミングでビーコンが送信されるAPI(PendingBeacon API / Page Unload Beacon API)が利用できるようになります。
unloadイベント制限用のPermissions Policy
Permissions-Policy: unloadで、unloadイベントハンドラーの有効・無効をHTTPヘッダー側で制御できるようになりました。誤ってunloadイベントハンドラーが動作するのを防止したい場合に利用できます。
廃止・削除
Expect-CT HTTPヘッダーの廃止
証明書が無効であっても一定期間強制的に証明書を有効扱いにし、警告表示を回避させるHTTPヘッダーへの対応が削除されます。
※参照:Chromium Blog: Chrome 107 beta (2022/09/01)
https://developer.chrome.com/blog/chrome-107-beta/
Safari 16 変更点
Safari 16正式版が公開されました。ベータからの変更点は以下の通りです。
- AVIF形式の画像表示に対応しました。
- メディアクエリで解像度(dpi)指定に完全対応しました。解像度(dpi)の数値によるCSSの分岐を作ることができます。
- text-align-last CSSプロパティ(テキストの最終行の左揃え/右揃え/中央揃え等の指定)に対応しました。
- :has()疑似クラスが:target疑似クラスの有無を判定できるようになりました。
※参照:WebKit Features in Safari 16.0 - WebKit Blog (2022/08/05)
https://webkit.org/blog/13152/webkit-features-in-safari-16-0/
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