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2023年1月のTwitter規約改定・仕様変更発表まとめ

記事タイトル画像:2023年1月のTwitter規約改定・仕様変更発表まとめ

2023年1月(~2月初め)に公式発表された、Twitterの主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。

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※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

要点

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規約改定:Twitterルール

Twitterルール(概要)

概要説明(英語)に「Account compromise」(アカウントの侵害)が追加されました。

自分以外のアカウントログインや掲載情報の追加・削除・変更を禁止する規定となっています。

が、ポリシー本体はリンク先ページが存在せず、ルール一覧での説明のみにとどまっています。

有料パートナーシップに関するポリシー

新規ポリシーです。「アカウントの行為のルールと留意点について新しいウィンドウで開きます」の「有料パートナーシップ」セクションの内容が大幅加筆のうえで独立したものです。

有料パートナーシップの関係に基づいてオーガニックツイートが行われる場合、広告であることを示す情報を示す必要があります。(例としては「#広告」とハッシュタグをつけたり)

有料パートナーシップの例は移転前より大幅に拡充されています。インフルエンサーマーケティングを想定したものにとどまらず、インセンティブ付きツイートを幅広く対象としています。具体的には以下の通りです。

  • ツイートに対する報酬・インセンティブが確定で発生するか、もしくは発生する可能性があるもの
  • 商取引関係(ブランドアンバサダー等)に基づくツイートやその関連ツイート
  • アフィリエイトリンクや割引コードを含むツイート(報酬・インセンティブが発生するもの/発生する可能性があるもの)

このため、例えばハッシュタグや引用ツイート等を使った抽選プレゼントキャンペーン、ゲームからツイートするとメリット(アイテム/回復等)があるもの、ECサイトへのアフィリエイトリンク等、宣伝/拡散を狙う施策に反応して投稿されるツイートに幅広く本ポリシーが適用されることになります。(キャンペーンは「キャンペーンの実施についてのガイドライン新しいウィンドウで開きます」への準拠も別途必要です)

十分な情報がない等違反があった場合のペナルティ執行対象者・内容については2023年1月末時点で具体的な記述がなく、「強制的措置が取られることがあります」とのみ記載されています。

アカウントの行為のルールと留意点について

「有料パートナーシップ」セクションの独立ポリシー化に伴い、同セクションの詳細部分が、該当ポリシーへのリンクに差し替えられました。

暴力行為とヘイト行為の主体に関するポリシー(旧称:暴力的な組織に関するポリシー)

名称・URLが変更になり、暴力行為以外にヘイト行為の加担・奨励も禁止対象とする内容に全体が変更されました。

Twitter、Twitterのサービス、および関連会社

関連サービス一覧からRevueが削除されました。

規約改定:Twitter広告ポリシー

Twitter広告ポリシー(概要)

以下のポリシーが追加・削除されました。

  • [広告コンテンツに関するポリシー]一覧から「理念に基づく広告のポリシー」が削除されました。
  • [商品のポリシー][広告キャンペーンで考慮すべきこと]一覧に「有料パートナーシップに関するポリシー」が追加されました。

理念に基づく広告のポリシー

英語版のポリシーが、関連ポリシーも含めて削除されました。

日本語等他言語版については、2023年1月末時点では残存しています。

住宅、融資、および雇用の機会

Twitterに問い合わせて事前承認を得る必要のある広告の種類のうち、「インターンシップを含む有償/無償雇用についてのオファー」が削除され、制限から除外されました。

これに伴い、英語名称が変更になり、名称から「雇用」が外れました。(日本語版未反映)
変更前:Ads Policy: Housing, Lending, and Employment Opportunities
 ↓
変更後:Ads Policy: Housing, Lending, and Credit Opportunities

※本ポリシーは米国・カナダへの配信時のみ適用で、日本等他地域向けの配信への影響はありません

不適切なコンテンツ

以下の記述が削除されました。

  • 「COVID-19についての広告主様向けガイダンス」セクション全体が削除され、新型コロナウィルスに特化した制限の記述がなくなりました。
  • 関連ポリシーへのリンクから「理念に基づく広告のポリシー」が削除されました。

政治に関するコンテンツ

関連ポリシーへのリンクから「理念に基づく広告のポリシー」が削除されました。

トレンドテイクオーバーに関するガイドライン

英国向けのアルコール関連の広告について、トレンドテイクオーバー・トレンドテイクオーバープラスを利用する際はTwitterの事前許可が必要(詳細はTwitterに問い合わせ)という記述が追加されました。

規約改定:開発者利用規約

開発者契約

2023年1月19日付で開発者契約が改定されました。

II.A ライセンス素材の利用に関する制限>リバースエンジニアリングとその他の制限

API利用における禁止事項に、「c) ライセンス素材の使用・アクセスによって、Twitterアプリの代替/類似となるサービス・製品を作成/試作すること」が追加されました。

この変更により、Twitterのサードパーティクライアントは開発・提供が明示的に禁止されることになりました。
(過去2021年11月まで、開発者ポリシーにTwitter主要機能の複製禁止に言及する部分はありましたが、そのときは「第三者への支払い」等の条件付けがあり、無料提供のサードパーティクライアントを一律で禁止するものではありませんでした)

仕様変更:Twitter API新プラン移行

2023年2月2日、Twitter APIについて「無料提供を2月9日で終了する」「詳細は次週発表」という告知が行われました。

その後2月9日、移行期日の延期(2月9日→2月13日)と、以下の追加発表が行われました。

  • 有料ベーシックアクセス(料金詳細不明)で低レベルなAPIへのアクセスを提供
  • 広告APIを使う場合はUS$100/月
  • 以下は無料提供枠に含まれる
    • ツイート…1アクセストークンあたり月間上限1500件まで
    • Twitterでのログイン機能
  • プレミアムプランは2月13日をもって廃止(エンタープライズプランへの移行が必要)

新機能:組織向け認証再開予告

企業アカウント(金色チェックマーク)を認証する制度の再導入が予告されました。

これにともない、順番待ち用の事前申請フォームも開設されました。

仕様変更:[フォロー中][おすすめ]タブをスワイプで切り替え

タイムライン[おすすめ(旧ホーム)][フォロー中]をスワイプで切り替える機能が実装されました。

当初は[フォロー中]を選択してもすぐ[おすすめ]に戻る仕様でしたが、タイムラインの[おすすめ][フォロー中]について、最後に選んでいた方のタブを表示する(勝手に[フォロー中]から[おすすめ]に変わらなくなる)変更が行われました。Web版については1/25付けで変更済みで、iOS/Androidアプリ版も近日変更予定です。

新機能:Twitter検索連動広告(ベータ版)

Twitter検索のキーワードに反応して検索結果に表示される広告の出稿テストが2023年1月25日から始まりました。

新機能:長文ツイート(米国Twitter Blueユーザー限定)

米国のTwitter Blueユーザーに限り、ツイート文字数上限が280文字→4000文字に拡張されました。(日本語等は1文字を2文字分としてカウント)

長文は折りたたまれて冒頭のみ表示され、「Show more」をクリックすると詳細画面で全文表示されます。

また、米国のTwitter Blueユーザーは、長文でのリプライや引用ツイートも可能になります。

仕様変更:静止画・動画の切り取り変更(修正済み)

縦長静止画・動画投稿に横長切り取り処理が行われるようになった件について、不具合であるという告知が1月12日に行われ、その後1/21に修正完了告知が行われました。

仕様変更:表示回数表示の位置変更

タイムライン表示中のツイート表示回数の表示位置が、右(いいねと共有アイコンの間)に移動しました。

新機能:ツイート詳細表示からすぐブックマーク可能に

iOS版Twitterアプリについて、ツイート詳細表示時にブックマークアイコンが表示されるようになりました。タップするとその場でブックマークにツイートを保存できます。

仕様変更:凍結されたアカウントの復活申請受付開始

2023年2月1日から、過去にアカウントを凍結されたユーザーの復活申請が始まることが発表されました。2022年12月に発表された、ポリシー違反の内容的に永久凍結が処分としては過大とTwitterが判断したものが対象となります。

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