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2023年4月のTwitter規約改定・仕様変更発表まとめ

記事タイトル画像:2023年4月のTwitter規約改定・仕様変更発表まとめ

2023年4月に公式発表された、Twitterの主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。

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※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

要点

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規約改定:Twitterサービス利用規約・プライバシーポリシー・開発者契約

Twitter Inc.が X Corp.に統合されたことに伴い、規約中の社名に関する部分が変更されました。所在地は旧Twitter Inc.のものを継承します。

規約改定:認証済み組織の利用規約

2.a. アカウント、支払い処理および料金、自動更新の登録および管理>組織認証利用の制限

認証済み組織のメインアカウント(最初に組織認証申請する親アカウント)の制限に関する規定が新設されました。以降の項目は1個ずつ番号がずれます。

  • メインアカウントは、組織を表すアカウントでなければなりません。個人のアカウントをメインアカウントにして組織認証を申し込むのは禁止です。
  • 認証済み組織のメインアカウントに個人アカウントを使用している場合、認証済み組織のサブスクリプションをTwitterによって即時強制解約させられる場合があります。
  • 強制解約の場合、残日数分の返金は行われません。(EU・英国等返金規定の特記事項がある地域を除きます)

2.c.(旧2.b.) アカウント、支払い処理および料金、自動更新の登録および管理>提携アカウント

関連アカウント(提携アカウント)の種別に関する規定が追記されました。

  • 関連アカウントを組織に追加する場合、組織・個人の種別を間違えてはいけません。
  • 組織・個人の種別に関する間違いがあった場合、Twitterによって関連付けが即時無効化される場合があります。

※英語原文の「affiliate」を本規約では「提携(および関連付け)」、ヘルプ「Twitter認証済み組織とは」新しいウィンドウで開きますでは「関連(に追加/指定)」と訳していますが、どちらも同一の内容を指しています。

2.f.(旧2.e.(英) / 2.d.(日)) アカウント、支払い処理および料金、自動更新の登録および管理>支払い処理と料金

規約違反時の対応に関する規定が追記されました。

  • 規約違反と思われるアカウントおよび関連付けは、Twitterによって即時無効化される場合があります。
  • アカウントや関連付けが規約違反によって無効化された場合の返金は行われません。(法的に許可される範囲内に限ります)

※英語原文は関連(提携)アカウントに関する規定が2項目(2.c / 2.d)あり、後半の2.d(旧2.c.)では関連付けを受ける側の招待受諾/拒否や受諾後の関連削除手続等に関する規定が記述されています。が、日本語版ではこの項目がなく、そのぶん番号がずれています。(2023年4月末時点)

規約改定:Twitterルール

Twitterにおける政府およびメディアアカウントラベルについて (旧:Twitterにおける政府および国家当局関係メディアアカウントラベルについて)

名称・URLが変更されました。
About government and state-affiliated media account labels on Twitter
Twitterにおける政府および国家当局関係メディアアカウントラベルについて
 ↓
About government and media account labels on Twitter
Twitterにおける政府およびメディアアカウントラベルについて

そのほか以下の内容が変更されました。

  • これまで「政府が出資しているが独立した編集権を持つ」としてラベル対象外と明記されていた政府出資メディアについて、内容の独立性(政府の関与度)によっては外部情報を参考にラベル適用かどうかを判断する方向に変更されました。
  • 公的出資メディアに関する記述が追加されました。ラベル付加の有無に関する記述はありません。
  • ラベル付加対象アカウントの拡散制限(Twitterのおすすめ枠から除外される)に関する記述が削除されました。

ツイートの公開範囲が制限される状況の例について

  • 旧1.~2.が「1. Twitterルールの違反」にまとめられ、「違反ツイートはリーチが制限される」というシンプルな規定になりました。これに伴い、不正利用者のアカウント停止・凍結ペナルティや、不正利用の可能性のあるユーザーに対する先行したリーチ抑制に関する記述は削除されています。
  • 「5. 法的問題、質的問題、技術的問題」(旧6.)について、対応中としていた技術的問題(返信が表示されない件や、引用がタイムアウトする件)の記述が削除されました。

ヘイト行為

一部の例示の削除

ポリシー内で具体的に示されていた例の一部が削除されました。

  • 冒頭から、「オンライン上で特に攻撃的な行為の標的とされ」ている「特定の集団」の例(女性、有色人種、各種性的少数者)が削除されました。
  • 「中傷や差別的揶揄」のセクションから、トランスジェンダーのミスジェンダリング(移行前の性別で代名詞等を扱うこと)やデッドネーミング(性別移行前の名前で呼ぶこと)が具体例として記載されていたのが削除されました。

なお、人種、民族、性別/性的指向/性同一性、宗教、年齢、障碍/疾患を理由とした他者への直接的攻撃行為が禁止されるという大枠については変更ありません。

拡散抑制ペナルティの強化

  • 対象ツイートを検索・おすすめ・トレンド・通知・ホームTL表示から除外(これまでは「非フォロワーの検索結果・タイムライン表示から除外」だったので罰則強化)
  • さらに、対象ツイートをプロフィール表示以外の全表示対象から除外(フォローTL等にも出なくなる)
  • 対象ツイートが返信である場合、フォロー条件を問わず表示順位を低下(これまでは投稿者のフォロワー向けには適用対象外だったが、フォロワー向け表示も同じに変更)
  • 対象ツイートへの各種エンゲージメントを制限(いいね、返信、引用、ブックマーク、共有、固定表示、各種数値表示)
  • 広告に隣接する位置での表示から除外

誤解を招くアイデンティティや虚偽のアイデンティティに関するポリシー

全体的にポリシーが大幅に改稿されました。

  • なりすまし・虚偽のアイデンティティに関する判断基準が追加されました。
    • なりすまし…氏名・画像・他の個人/組織との関わりのうち、他人の情報を2つ以上使用してはいけない(なので単なる同名・類似名アカウントが名前だけで罰せられることはない)
    • 虚偽のアイデンティティ…他の利用者を欺く目的で、他人のアイデンティティを1つ以上使用したり、実在しない人物の画像を機械生成したりしてはいけない
  • 「パロディ、コメンタリー、ファンアカウントに関するポリシー」の規定が、本ポリシーに統合されました。これらのアカウントがなりすましとみなされないようにするためには、従来通り、パロディ/ファンアカウント等であることをプロフィールで明示する必要があります。
  • アカウントの停止について、一時停止・永久凍結の区分がなくなり、「なりすましや虚偽のアイデンティティのアカウントは停止される場合がある」というシンプルな内容になりました。

パロディ、コメンタリー、ファンアカウントに関するポリシー

「誤解を招くアイデンティティや虚偽のアイデンティティに関するポリシー」に統合されました。

Proアカウントに関するポリシー

パロディアカウント・ファンアカウントがProアカウントになれない件について、参照先ポリシーが、統合に伴い「誤解を招くアイデンティティや虚偽のアイデンティティに関するポリシー」に変更されました。

商標に関するポリシー

  • 「パロディ、コメンタリー、ファンアカウントに関するポリシー」へのリンクが、統合に伴い「誤解を招くアイデンティティや虚偽のアイデンティティに関するポリシー」へのリンクに置き換えられました。
  • 広告ポリシーの方の商標に関するポリシーへのリンクが削除されました。

市民活動の阻害について誤解を招く情報に関するポリシー

「所属に関する誤った情報や誤解を招く情報」内の関連ポリシーリンクが、「パロディ、コメンタリー、ファンアカウントに関するポリシー」から、「誤解を招くアイデンティティや虚偽のアイデンティティに関するポリシー」に入れ替わりました。

その他の変更はなく、更新年月表記はそのままです。

違法または特定の規制物品/サービス

以下の部分が変更されました。(年月記載としては3月ですが公開は4月に入ってから)

  • 捜査機関への確認について、これまではTwitterから該当ユーザーに確認をお願いする形式のみでしたが、Twitterから捜査機関へ直接確認することもあるという記述が追加されました。
  • ポリシー適用対象例のうち「盗品」が「不法入手品」に置き換わり、対象が拡大されました。

強制的対応の適用レベルと適用範囲

一部改稿されました。変更内容は以下の通りです。

ツイート単位のペナルティ

  • ツイートの表示制限の内容がより具体的に細分化されました。
    • 検索・おすすめ枠・トレンド・通知・ホームタイムラインから表示除外
    • おすすめタイムライン・フォロー先タイムラインから表示除外
    • プロフィール表示以外の全表示対象から除外
    • 対象ツイートが返信である場合、表示順位を低下
    • 対象ツイートへの各種エンゲージメント機能を制限(いいね、返信、引用、ブックマーク、共有、固定表示)
  • 上記表示制限とは別に、「広告に隣接する位置での表示から除外」という処分が新設されました。
  • 規約違反によって処分されたツイートについて、ラベル付けによって違反の事実や処分の内容(表示制限等)が明示されるようになりました。
  • ツイートへのラベル付けについて、コミュニティノートが表示されることがある旨が明記されました。
  • 公共の利益にかなう場合の例外措置(公人の発言等に関する処分)について、本ポリシーで記載されていた具体的な規定が削除され、概要説明と該当ポリシーへの参照リンク程度に簡略化されました。

アカウント単位のペナルティ

  • プロフィール情報での違反に関するメディア無効化・編集要求に関する規定が削除されました。
  • 読み取り専用モードについて、他ユーザーが自分にエンゲージメントを行うことは可能であるという記述、処分の期間(12時間~7日間)に関する規定が削除されました。
  • アカウント永久凍結に関する規定が削除されました。

攻撃的な行為および嫌がらせ(旧:攻撃的な行為)

一部改稿されました。変更内容は以下の通りです。

  • 名称が変更されました。
    Abusive behavior
    攻撃的な行為
     ↓
    Abuse and Harassment
    攻撃的な行為および嫌がらせ
  • 嫌がらせ関連の規定が冒頭のセクションに再編されました。以前からある集団嫌がらせの呼びかけ禁止のほか、悪意あるコンテンツの集中投稿等が新たに禁止行為に追加されています。
  • 単独で嫌がらせに見えても、前後の文脈を含めると当事者同意の関係により必ずしもそうとは言えなくなるような微妙なコンテンツについて、Twitterから被害者にヒアリングを行う場合がある、という規定が追加されました。
  • 凍結処分対象に「他人への嫌がらせのみを目的としたアカウント」が追加されました。

自動化ルール

アプリ凍結や書き込み制限等のペナルティを受けた場合の異議申し立てフォームについて、リンクが削除されました。

その他の変更はなく、更新年月表記はそのままです。

共謀による有害行為

ポリシーが削除されました。

なお、技術的共謀については「プラットフォームの操作とスパムに関するポリシー」、集団的共謀については「攻撃的な行為および嫌がらせ」に、概ね近い内容が継承されています。

運営の痕跡がないアカウントに関するポリシー

アカウントにログインが長期間なかった場合に非アクティブ判定される目安の期間が、[6か月]から[30日]に短縮されました。

なお、アカウント削除条件について、非アクティブのままの期間がさらに[長期]にわたった場合に削除行われる[場合がある]というのは従来通りです。(30日放置で即アカウント削除というわけではありません)

合成または操作されたメディアに関するポリシー

  • 本ポリシーの適用除外対象から、「加工またはねつ造されたツイート、ソーシャルメディアの投稿、またはチャットメッセージ」が削除されました。
  • 本ポリシーへの違反を報告できる機関・ユーザー(の限定)に関するセクションが削除されました。
  • ペナルティのラベル付けについて、表示する関連情報の例からモーメントが削除されました。(モーメントは新規作成機能が終了しています)

規約改定:Twitter広告ポリシー

広告品質ポリシー

  • 広告からのランディング先URLの要件として、「過剰なリダイレクトを行ってはならない」という条件が追加されました。
  • 関連ポリシーから、「広告に関するリンク要件」へのリンクが削除されました。

絶滅危惧種、商標に関するポリシー、広告に関するリンク要件

ポリシー全体が削除されました。一覧からのリンクも削除されています。

著作権に関するポリシー

関連ポリシーから、広告ポリシー「商標に関するポリシー」(廃止済み)へのリンクが削除されました。

違法な商品・サービス、不適切なコンテンツ、禁止されている商行為、チケットの不正販売

関連ポリシーから、Twitterルール「偽造品に関するポリシー」へのリンクが削除されました。なお、該当ポリシーは削除されていません。

仕様変更:Twitter API v1.1(Premium)廃止

4月29日(米国時間)に廃止予定であったTwitter API v1.1(Premium)が、前倒しで4月20日(米国時間)に廃止されました。

仕様変更:旧認証チェックマーク(バッジ)削除

旧認証制度によるチェックマーク(バッジ)を2023年4月20日(米国時間)をもって削除するという発表が行われました。(以前は4月1日の予定でした)

新機能:サブスクリプション機能全世界解禁

サブスクリプション(旧スーパーフォロー)を使った、有料会員向けのマネタイズ機能が地域ごとに順次解禁され、4月17日に日本・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドで有効になりました。その後4月22日にEU/EEA・英国、4月29日に全世界で解禁されています。

仕様変更:埋め込みツイートにコミュニティノートを表示

外部Webサイトにツイートを埋め込み表示したときに、該当ツイートにコミュニティノートがついている場合は、埋め込み内にノートも表示されるようになりました。

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