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Chrome 116 仕様変更発表まとめ
Google Chrome 116の主要な仕様変更発表のまとめです。
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要点
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Chrome 116 変更点
追加・拡張
CSS
- CSSモーションパス…CSSアニメーションの動き指定にモーションパスを使えるようになります。
- キーフレームアニメーションでdisplay: noneもしくはcontent-visibility: hidden を指定した際に自動的に終了アニメーションが作成されるようになります。
Web API・JavaScript
- AbortSignal.any()…ソース信号が中断された際に、中断されたことを示す信号を返すようになります。
- ReadableStreamでバイトストリームの読み込みをする場合に、bring-your-own-buffer (BYOB)リーダーに対応するようになります。
- NotRestoredReason API…バックフォワードキャッシュ(ブラウザの戻る/進むボタンでの移動向けのキャッシュ)が提供されなかった場合に、PerformanceNavigationTiming API経由で理由を出力できるようになります。(オリジントライアルから正規機能に昇格)
- ドキュメントピクチャーインピクチャー…動画以外に任意のHTML文書をピクチャーインピクチャー(子画面)として表示できるようになります。
- Permissions Policyでオリジン指定をするときに、[スキーム+ワイルドカードドメイン]&[ワイルドカードポート]の組み合わせで許可を記述できるようになります。
- FedCM用API追加…FedCMでの認証時にLogin Hint API(ログイン時のヒント指定)、User Info API(IdP側で情報を取得できるようにする)、RP Context API([サインイン]の表示文言を変更できる)の3つが使えるようになります。
オリジントライアル(先行試験実装)
- Cross-Origin-Opener-Policy: restrict-properties…従来のCOOPによる呼び出し禁止よりも緩い制限を指定できます。COEPと組み合わせることでcrossOriginIsolatedの状態が作れるようになります。
- IdP Sign-in Status API…FedCMの一部で、ユーザーのログイン・ログアウトに合わせてアイデンティティプロバイダー(IdP)からブラウザ側に信号を送れるようになります。
- EditContext API…手書きや音声認識といった特殊な文字入力がWebサイトから便利に扱えるようになります。
- Long Animation Frame Timing…INP値悪化の原因になる、スクリプト処理やレンダリング等に長時間を要する部分の検知・情報付加を行います。
※オリジントライアルは、サイト管理者がオリジントライアル管理画面から対象オリジン(ドメイン)を登録し、発行されたトークンをHTMLにmetaタグとして設置した場合のみ、期間限定で有効になります。(詳細はGoogleの解説を参照)
修正・改善
- マウスやポインターの出入りに関するイベント(mouseenter / mouseleave / pointerenter / pointerleave)に関するevent.composedプロパティが、仕様通りfalseを返すようになり、相互運用性が改善されます。
仕様変更
- document.openが別ウィンドウをターゲットにした場合、呼び出し元から呼び出し先へサンドボックスフラグが適用されるのがなくなります。
- Webサーバー側でCritical-CHレスポンスヘッダーにクライアントヒントを出した場合、HTTPリクエスト時のヘッダーとの違いによって接続が再起動される場合があります。
※参照:Chrome 116 beta - Chrome Developers (2023/07/19)
https://developer.chrome.com/blog/chrome-116-beta/
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