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Safari 17.1 仕様変更発表まとめ

記事タイトル画像:Safari 17.1 仕様変更発表まとめ

Safari 17.1の主要な仕様変更発表のまとめです。

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要点

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追加・拡張

  • iPhoneでManaged Media Source APIが使えるようになりました(iPad・Mac版Safariは導入済み)。ストリーミングの可変ビットレート再生をブラウザ単体で行う機能で、Media Source Extensions(MSE))よりも電力消費が低くモバイル向けになっています。
  • storage.session.setAccessLevel()メソッド(ストレージ領域へのアクセスレベル設定)に対応しました。

仕様変更

  • storage.sessionがデフォルトでTRUSTED_CONTEXTSからのみアクセス可能になりました。

修正・改善

アクセシビリティ

  • (iOS)details要素展開時の表示が適切になるよう修正されました。
  • display: contentsが付与されたrole="row"の要素において、セル内の列見出しが支援技術向けに正しく展開されるよう修正されました。
  • display: contentsが付与されたrole="treeitem"の要素において、子要素のテキストが改行で始まっている場合にアクセシビリティラベルが空欄になる現象が修正されました。

認証

  • サーバー側で認証処理がキャンセルされたときに、拡張エンタープライズシングルサインオンによる認証がハングする現象が修正されました。

CSS

  • システムUI(system-ui)フォントに対するfont-size-adjustのフォント修正トグルが修正されました。
  • カウンター値がオーバーフロー・アンダーフローしないよう修正されました。
  • contain-intrinsic-sizeプロパティの値が"auto none"に対応するよう修正されました。

JavaScript

  • 異なる最小長を持つ代替要素を正規表現で肯定後読みする際の処理が修正されました。

メディア

  • 全画面表示対応のチェックを行う際に、階層要件を除外するよう修正されました。
  • HLS動画配信時に表示・クリッピングのズレが発生したのが修正されました。
  • 画面の縦横を切り替える際に動画表示が消える現象が修正されました。
  • 縦書き複数行のWebVTT字幕表示がカットされる現象が修正されました。
  • ユーザーメディアへのリクエストを行うサイトを読み込んだ後に、AirPodsで空間オーディオの品質が劣化する問題が修正されました。
  • Safariで戻るボタンを押した後に、メディアが映像なしで音だけ再生される問題が修正されました。
  • 「application/x-mpegURL; codecs="avc1.42E01E"」のメディア(H.264ベースラインプロファイルのHLS動画等)がSafari上で再生できない問題が修正されました。
  • MediaSourceでサポートされているメディア要素が(シーク操作時に)seekedイベントを受信しないことがある問題が修正されました。

パフォーマンス

  • Webkitベースのアプリが復帰した際に異常が発生する(黒画面になったり、一時的に前の画面がぼかし状態で表示されたりする)不具合が修正されました。

レンダリング

  • 全画面コンテンツでスクロールバーが予期しない表示になる問題が修正されました。
  • プライベートブラウズ時にサイト表示のレイアウトがおかしくなる不具合が修正されました。
  • iframeにdisplay: noneプロパティを付与した場合の表示上の扱いが修正されました。

Web API

  • WebSocketを使用した場合クラッシュを起こすことがある不具合が修正されました。
  • adoptedStyleSheet配列を割り当てる際にCSSStyleSheetインスタンスが断続的に削除される件が修正されました。
  • スクロール中の交差オブザーバー演算のパフォーマンスが改善されました。
  • ElementInternals.setFormValueメソッド(フォームからサーバーに送信する値/ファイル等の設定)にヌル値が入った場合、送信値がクリアされるよう修正されました。
  • keyupイベント(キーを離すと発生)がデフォルト無効化されている場合に、下矢印キー[↓]を押すとキーボードスクロールが止まらなくなる現象が修正されました。
  • window.postMessageメソッドについて、孤立したメッセージリスナーを持つオフスクリーンキャンバスでの動作が改善されました。
  • ポップオーバーがシャドウDOM内で入れ子表示された際に、上位要素のポップオーバーの除外が適切に行われない場合がある不具合が修正されました。

Webアプリ

  • (macOS)通知が除外された場合の処理が修正されました。

Webインスペクタ

  • 複数のプライベートフィールドが同じ名称を持っていた場合にコンソールに全部ログが出る現象が修正されました。
  • Number.prototype.toLocaleString()メソッド(数値表記形式の言語別対応)で、フォーマット指定子に数値を受け付けるのを停止しました。

WebGL

  • (iPadOS)Safariがバックグラウンドに移ったあとで、コンテクスト消失に関する不要なエラーメッセージが発生する問題が修正されました。

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