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2024年2月のFacebook規約改定・仕様変更発表まとめ

記事タイトル画像:2024年2月のFacebook規約改定・仕様変更発表まとめ

2024年2月に公式発表された、Facebookの主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。

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※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

※掲載内容はいずれも発表時点の情報に基づいています。最新の公式情報が必要な場合は、別途参照先等にてご確認ください。

要点

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規約改定:コミュニティ規定

危険な団体および人物

ポリシーの基本理念

  • Tier2(レベル2)に含まれる「ニュース報道」「中立的な議論」「非難」について、詳細な説明と具体例が追記されました。また、これらの意図が明確でない投稿については削除対象となるという記述も追加されました。

成人の性的搾取

投稿禁止

以下が禁止対象に追加されました。

  • 被写体の合意なく作成された非現実の性的画像/映像(被写体の全裸・半裸がベースとして存在しない場合を含む)に関する宣伝、共有に関する脅迫、作成機能の提供に関わるサービス/アプリ/方法紹介により、人々を搾取しようとするコンテンツ

ヘイトスピーチ

ポリシーの基本理念

  • 削除の例外として、「ヘイトスピーチの共有を非難・注意喚起の目的で行う場合」のうち「注意喚起」が「報告」に置き換わりました。

投稿禁止Tier2(レベル2、保護特性を持つ個人・グループが対象)

以下が禁止対象から削除されました。

  • 身体的特徴(外見以外)を具体的に挙げて対象者の劣等性を明言する行為

なお、外見に関する身体的特徴を貶して対象者の劣等性を明言する行為は従来通り禁止のままです。

暴力や過激な描写を含むコンテンツ

警告画面表示・視聴年齢制限(18歳未満不可)

  • 人間が動物を殺す映像の制限条件が変更(緩和)され、特定の状況でのみ制限される方向に切り替わりました。
    • 変更前:
      商品製造・狩猟・消費(摂食)・加工処理・調理の動物殺害描写のみ制限除外、ほかはすべて制限対象
        ↓
    • 変更後:
      生きている動物が生きたまま解体・内臓露出・黒焦げ・丸茹で・丸焼きのいずれかになる描写のみ制限対象、ほかは対象外
  • 動物の内臓・切断面・解体痕が視認できる写真の制限条件が変更(緩和)され、特定の状況でのみ制限される方向に切り替わりました。
    • 変更前:
      商品製造・狩猟・剥製・医療措置・救助・消費(摂食)・調理・加工処理の描写の場合は制限除外、ほかは制限対象
        ↓
    • 変更後:
      生きている動物が生きたまま解体・内臓露出・黒焦げ・丸茹で・丸焼きのいずれかになる描写のみ制限対象、ほかは対象外
  • 「生きた動物への拷問・虐待」が本セクションでの制限対象から外れ、センシティブラベル付加対象に移行しました。

センシティブラベル付加

ラベル付加対象に以下が追加されました。

  • 制服姿の警察業務従事者(1人もしくは複数)によって人々(1人もしくは複数)が暴力もしくは屈辱的な行為の被害に遭う描写
  • 「生きた動物への拷問・虐待」への警告画面表示・年齢制限が解除され、本セクションの対象に移行しました。
  • 儀式(の生贄)としての動物解体・内臓露出・黒焦げ(炭化)・丸茹で・丸焼きに関する独立規定が削除されました。生きている動物に該当行為を行った場合は警告画面表示・年齢制限対象(≒規制強化)となります。
  • 動物の死(解体・内臓露出・黒焦げ(炭化)・丸茹で・丸焼き以外)が広くラベル付加対象に追加されました。

成人のヌードと性的行為

ポリシーの基本理念

  • 本人の合意がある成人の性的コンテンツを不快に思う人もいるという背景について、「特に社会背景や年齢によっては」という説明が追記されました。

投稿禁止

  • 外性器が露出する写真投稿の禁止について、性器が陰毛で隠れて不明瞭になっている場合も、同様の禁止対象に追加されました。
  • 禁止対象のフェティシズム系コンテンツ(露出度や行為の程度に関わらず投稿禁止)に[近親相姦]が追加されました。

性的行為の勧誘

投稿禁止

性的連想要素を含む性的勧誘投稿の禁止について、要素の例が追加され、性的な絵文字・ポーズ・役割・体位・フェチシナリオを内容に含めることも禁止になりました。

偽情報

ポリシーの基本理念

  • デジタル生成コンテンツや改変されたコンテンツについて、公的に重要な事項に関して人々の誤解を招く重大なリスクがある場合、ラベル付加を行う場合があるという記述が追加されました。

情報ラベル付加

  • 写実的な画像・映像、もしくはリアルな音声をデジタル生成もしくは改変によって作成したコンテンツについて、公的に重要な事項に関して人々の誤解を招く重大なリスクがある場合、デジタル生成であることを示すラベルを付加する場合がある、という規定が追加されました。
    なお、広告の場合、このようなコンテンツを使用すると審査で否認されることがあります。

その他の未成年者の保護

  • 児童虐待描写に関する政府の削除要請にMetaが対応するという規定について、例示(殴打・首絞め・窒息等)が削除され、「性的なもの以外の児童虐待」というシンプルな記述に変更されました。

規約改定:広告規定

社会問題、選挙または政治に関連する広告

一部の地域における[投票意欲を減退させたり疑問を抱かせたりする広告]の禁止について、地域名が「米国、ブラジル、イスラエル、EU加盟諸国」と具体的に記載されました。

仕様変更:AI生成コンテンツへのラベル表示

AIで生成された画像・映像・音声について、AIを使っているかどうかをMetaのAIで検出しラベル付けを行う取り組みが開始されました。なお、MetaのAIがコンテンツへのAI利用を検知できなかった場合はラベルは付きません。

仕様変更:Facebookニュース廃止(日本未提供)

米国・オーストラリアで提供されているFacebookの[ニュース]タブが2024年4月をもって廃止されます(英国・フランス・ドイツでは2023年12月に廃止済み)。これにより、ニュースタブの提供地域がなくなります。後継となるニュース発行者向けのサービスは特に予定されていません。

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