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2024年3月のX(旧Twitter)規約改定・仕様変更発表まとめ

記事タイトル画像:2024年3月のX(旧Twitter)規約改定・仕様変更発表まとめ

2024年3月に公式発表された、X(旧Twitter)の主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。

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※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

※掲載内容はいずれも発表時点の情報に基づいています。最新の公式情報が必要な場合は、別途参照先等にてご確認ください。

要点

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規約改定:プライバシーポリシー

ページのデザイン変更(セクション別アコーディオン開閉廃止)に加えて、以下の部分で内容が更新されました。発効日は2023年9月29日のままです。

1.2 Xを利用する際に収集する情報

  • 種類別に記載された情報の例(投稿・リアクション内容、購入内容、デバイス情報、位置情報、端末・ブラウザから類推されるユーザー情報、IPアドレス・ログ情報、広告の視聴・反応、Cookieおよび類似技術、第三者サイトでの行動)が削除されました。

6. ユーザーの権利と当社の権利

  • EU-米国データ保護フレームワーク(DPF)に関する原則の遵守、問い合わせ窓口等を記述するセクションが追加されました。

規約改定:Xルール>攻撃的な行為および嫌がらせ

2024年3月付けで以下のルールが変更されました。

過去の名前や代名詞の使用

  • 本人が既に使用しなくなった名前・代名詞(改名前の名前や性別移行前の性別に付随する代名詞等)を意図的に使用する嫌がらせ投稿への拡散抑制ペナルティについて、「地域の法律で定められた場合」という条件がつき、適用地域が限定されました。
    該当する行為を規制する法律のない地域では、本規定は事実上無効化されます。

規約改定:Xルール>個人情報および私的なメディアに関するポリシー

2024年3月付けでポリシーが更新され、全体的に内容の再編・改稿が行われました。主な変更点は以下の通りです。

名称変更

タイトルが変更されました。

  • 変更前:Private information and media policy(個人情報および私的なメディアに関するポリシー)
     ↓
  • 変更後:Private Content(私的なコンテンツ)

無許可公開禁止対象の一部追加・削除

追加

以下が本ポリシーでの無許可公開禁止対象に追加されました。

  • 性行為・裸体描写
    (詳細は[合意のない裸体の描写に関するポリシー新しいウィンドウで開きます]と概ね重複しており、スカート内の盗撮や、別人物に顔だけ合成したものも対象)
  • 匿名ユーザーの身元識別情報(氏名や姿が映ったメディア等)

削除

以下が本ポリシーでの無許可公開禁止対象から除外されました。

  • 対象者の現在~同日中の位置情報・居場所等を晒すコンテンツ
  • 2022年4月5日以降の戦争捕虜

ペナルティ内容の変更

ペナルティが加重されました。

  • 変更前:投稿者にコンテンツ削除要求&削除完了までアカウントロック
     ↓
  • 変更後:コンテンツ強制削除&一時的に投稿・リアクション機能剥奪(ペナルティ常習者はアカウント凍結も)

規約改定:広告ポリシー>成人向けの性的なコンテンツ

全世界共通の変更

項目指定について、[禁止]以外に[許可][制限付き許可]が追加されました。 これに伴い、一部カテゴリー(官能小説・性玩具・性的衣服)の広告禁止が緩和されました。

  • 許可:性感染症予防関連の啓蒙活動、下着(モデル着用)、官能小説、ファインアート作品、医学用のイラスト、医療機関
  • 制限付き許可:マッチングサービス(カタログ系除く)/結婚相談所、性的商品(性玩具・性的衣服)、コンドーム、潤滑剤、避妊薬(処方箋不要のもの)

地域別特記事項

日本

性玩具の広告配信について、以下を条件として広告が許可されるようになりました。

  • 広告主および広告コンテンツの双方についてX社の事前承認が必要です。
  • 年齢ターゲティングは21歳以上にする必要があります。

規約改定:広告ポリシー>健康および医薬品に関する商品とサービス

配信対象地域の追加・削除

市販医薬品(OTC医薬品)の広告配信が可能な地域が変更されました。

  • 追加(解禁):イスラエル、スイス
  • 削除(禁止):アルジェリア、バーレーン、イラク、ヨルダン、レバノン、リビア、オマーン、パレスチナ、カタール、チュニジア、イエメン

地域別特記事項

日本

美容サービスの情報アプリが、宣伝許可対象に追加されました。以下の条件に従う必要があります。

  • 広告内で医療機器・製品・サービスの利点・効果に言及してはいけません。
  • 広告は関連する医療業界の規制を遵守する必要があります。

オマーン、パレスチナ

市販(OTC)医薬品全体の広告禁止に伴い、処方箋不要の市販避妊薬の広告を禁止する規定が削除されました(解禁されたわけではありません)。

規約改定:広告ポリシー>政治に関するコンテンツ / 政治に関するコンテンツについてのよくある質問

  • 広告主の事前承認取得について、米国とその他の許可地域で、申込フォームが分割されました。
    米国のみ従来通りのGoogleフォームで、それ以外はtwitter.com内の問い合わせフォームに変更されます。

新機能:「記事(Articles)」作成機能

プレミアムプラスもしくは認証済み組織のアカウントで、見出し等を使った本格的な長文記事が作成できるようになりました。

使用できる装飾機能は以下の通りです。

  • タイトル
  • メインビジュアル画像
  • 見出し
  • 文字装飾(太字・斜体・打ち消し線)
  • 文字サイズ調節
  • 箇条書き(番号あり/なし)
  • 静止画・動画挿入
  • 任意のアンカー文字列つきのリンク

作成した記事はプロフィールの[記事]タブで一覧表示されます。

タイムライン上ではタイトルが大きく表示され、通常の投稿よりも目立ちやすくなります。

公開後の再編集(加筆修正)も可能です。

なお、個人アカウントでは[プレミアムプラス](最上位プラン)でのみ使用可能で、[ベーシック]/[プレミアム]の有料ユーザーは対象外です。

新機能:コミュニティの全世界解禁・機能強化

Xのコミュニティ機能が全世界で使えるようになりました。

加えて、各種機能が強化されました。

コンテンツ作成・配信

  • [メディア]タブで画像等が一覧表示できるようになりました。
  • コミュニティ内の投稿表示順位について、[トレンド][新着順][いいね!順]でのソートが可能になりました。

検索・発見

  • 検索結果内でコミュニティがおすすめとして表示されるようになりました。
  • コミュニティの投稿が検索のヒット対象になりました。
  • 非ログインユーザーでもコミュニティのページにアクセス可能になりました。
  • タイムラインの[おすすめ]タブでコミュニティが表示対象になりました。
  • コミュニティメンバーはコミュニティ内投稿を自分のフォロワー向けに拡散できるようになりました。

モデレーション機能

  • スパムユーザーの参加を拒否できるようになりました。
  • システム化されたスパムフィルターが強化されました。
  • モデレーションや報告のフローが分かりやすく改善されました。

管理者向け機能

  • アダルトコンテンツのコミュニティ内投稿を許可できるようになりました。管理者側での設定変更が必要です。(デフォルトは全年齢向け)
  • コミュニティ内に[トピック]の設定が可能になりました。
  • タグを用いた検索性の向上が可能になりました。

インフラ改善

  • コミュニティ全体のインフラについて1000万ユーザーの利用にも耐えられるよう、スケーラビリティが改善されました。

ユーザーインターフェイス(UI)改善

  • デザイン・色の微調整が行われました。

その他に、今後数ヶ月での機能強化予定として以下が発表されました。

コミュニティ検索・発見(強化予定)

  • 各コミュニティの上位ポストの一覧表示
  • 上位コミュニティの一覧表示
  • 指定トピックに関する上位コミュニティ表示
  • 指定トピックに関するコミュニティ横断の該当投稿表示

モデレーション機能(強化予定)

  • 全コミュニティメンバーの投稿から上位固定投稿を選択・固定
  • 管理者側でスパムフィルターのレベルを選択

見つかりやすさ(強化予定)

  • コミュニティのアナリティクス(効果測定)ページをモデレーター向けに解禁
  • 全ユーザーに対してコミュニティ投稿のリポストを許可
  • 全コミュニティメンバーのプロフィールで所属コミュニティの情報掲載を許可
  • コミュニティ内向けのスペース配信(コミュニティメンバー全員に通知が届く)
  • フォーラム形式の投稿・返信表示UIを追加

新機能:API投稿処理数上限の拡張

API利用のBasicプラン・Proプランで、月間投稿処理数上限(Basic…1万件/月、Pro…100万件/月)の「おかわり(Top Up)」、すなわち上限拡張ができるようになります。

例えばBasicプランの場合はUS$100/月で1万件投稿処理が可能ですが、開発者管理画面から更にUS$100を都度追加で支払うことで、プランを上位に上げなくても上限が1万件分追加されます。なお、Proでのおかわりが1万件単位なのか100万件単位なのかは、投稿中では明言されていません。

1契約期間(≒1ヶ月)あたりのおかわりの回数は有限で、Basicは10回、Proは5回までに制限されています。

追加購入分が当該契約期間内に使いきれず余った場合は、繰り越されず消滅します。次の期間では通常の上限に戻ります。

仕様変更:DMグループチャット人数上限拡張

ダイレクトメッセージでのグループチャット参加人数の上限が200人→256人に拡張されました。

仕様変更:RT(RP)時のAPIカウント変更

2024年3月18日以降、リツイート(リポスト)のv2 APIエンドポイントを使用した場合、投稿処理APIの使用量がカウントされるようになります。

仕様変更:コミュニティノート評価者の評価傾向を判断材料に追加

コミュニティノートの評価について、評価者の全体的な同意/不同意傾向(特定のトピックに限らず全体的に甘めか辛めか)が評価材料として加味されるようになります。

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