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2024年5月のX(旧Twitter)規約改定・仕様変更発表まとめ

記事タイトル画像:2024年5月のX(旧Twitter)規約改定・仕様変更発表まとめ

2024年5月に公式発表された、X(旧Twitter)の主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。

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※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

※掲載内容はいずれも発表時点の情報に基づいています。最新の公式情報が必要な場合は、別途参照先等にてご確認ください。

要点

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規約改定:X Consumer Health Data Privacy Policy

プライバシーポリシーに付随する新設ポリシーです。米国ワシントン州の「My Health My Data Act」(マイヘルスマイデータ法 / 健康データ保護法)施行に伴い、Xが収集する健康情報の種類と利用方法の明示、データ共有範囲、問い合わせ・修正・削除要求の窓口に関する規定がまとまっています。

規約改定:プライバシーポリシー

以下が変更されました。発効日は2023年9月29日のまま変わりません。

10. Xへのお問い合わせ方法

  • X Consumer Health Data Privacy Policyへのリンクが追加されました。

規約改定:Xマスターサービス契約

シンガポールの契約先法人の住所が一部変更になりました。(変更部分強調)

  • Twitter Asia Pacific Pte. Ltd., 138 Market Street, CapitaGreen #20-01/04, Singapore 048946
     ↓
  • Twitter Asia Pacific Pte. Ltd., 138 Market Street, CapitaGreen #21-04, Singapore 048946

規約改定:Xプレミアム利用規約

2024年5月13日付で規約が改定されました。

2.d アカウント、支払い処理および料金、自動更新の登録および管理>アップグレードまたはダウングレード

Google Play経由(Android版アプリ内)でサブスクリプションレベルのアップグレード/ダウングレードを行った場合の請求規定が追加されました。

  • アップグレード時…新プランが即時開始し、旧プランの残り期間分の料金は日割り計算でに充当されます。
  • ダウングレード時…新プランが即時開始し、旧プランの残り期間に応じて次回請求日が繰り下げられます。

規約改定:サブスクリプションクリエイター利用規約

2024年5月24日付で規約が改定されました。

13. 紛争解決に関する合意 - 拘束力のある仲裁および集団訴訟の権利放棄

米国居住ユーザー限定で適用される規定について、以下が変更されました。

  • 詐欺に起因する紛争を「免除対象紛争(Exempted Disputes)」と定義し、本セクションにある制限事項の多くで対象外とするよう記述が追加されました。
  • 仲裁人手数料および諸経費を両当事者がいったん平等に負担し、最終的な負担額配分については仲裁人の決定に委ねる、という規定が追加されました。
  • 米国仲裁協会(AAA)の所在地が、カリフォルニア州サンフランシスコ郡からニューヨーク州ニューヨーク郡に変更されました。
  • 本セクションの仲裁規定に同意しない場合のオプトアウト(規約承諾後30日以内の申し込みが必要)について、規約承諾前にオプトアウトを申し込んでも有効である旨が追記されました。
  • 本規約に適用される州法がカリフォルニア州法からテキサス州法に変更されました。

規約改定:Ads Revenue Sharing Terms (広告レベニューシェア規約)

2024年5月22日付で規約が改定されました。

3. Eligibility, Sign Up, & Cancellation (利用資格・登録・登録解除)

  • 支払い受領前の必須条件として身分証確認処理が明示されました。(アカウント審査は以前から明示)

13. Dispute resolution agreement--Binding arbitration and class action waiver (紛争解決に関する合意 - 拘束力のある仲裁および集団訴訟の権利放棄)

米国居住ユーザー限定で適用される規定について、以下が変更されました。

  • 詐欺に起因する紛争を「免除対象紛争(Exempted Disputes)」と定義し、本セクションにある制限事項の多くで対象外とするよう記述が追加されました。
  • 仲裁人手数料および諸経費を両当事者がいったん平等に負担し、最終的な負担額配分については仲裁人の決定に委ねる、という規定が追加されました。
  • 米国仲裁協会(AAA)の所在地が、カリフォルニア州サンフランシスコ郡からニューヨーク州ニューヨーク郡に変更されました。
  • 本セクションの仲裁規定に同意しない場合のオプトアウト(規約承諾後30日以内の申し込みが必要)について、規約承諾前にオプトアウトを申し込んでも有効である旨が追記されました。
  • 本規約に適用される州法がカリフォルニア州法からテキサス州法に変更されました。

規約改定:Xルール(本体)

センシティブコンテンツ暴力的発言に関するポリシーの再編(後述)に伴い、リンクURLと説明文が更新されました。

そのほか、Xルールを含め、help.twitter.com(ヘルプセンター)配下のコンテンツの正規URLが全体的にhelp.x.comに変更になりました。

規約改定:Xルール>ルールとポリシー(一覧)

「Recommender Systems」(レコメンドシステム)へのリンクが追加されました。各種おすすめの基準を明文化したページが一覧化されています。

規約改定:Xルール>データ処理についての詳細情報

本人確認・セキュリティ目的での身分証情報の利用(日本語版未記載)について、以下のとおり変更されました。

  • 本人確認の目的に「詐欺・不正決済対策」が追加されました。
  • 情報の保持期間が一部延長されました。(詳細下表)
情報の種類 変更前 変更後
自撮り写真 処理後即時削除 処理後30日間保持
身分証明書の元画像 処理後72時間以内に削除
身分証から抽出した氏名・住所・身分証番号(ハッシュ化) 処理後30日間保持 [クリエイターサブスクリプションや広告レベニューシェアに登録している場合]
登録が有効な間は継続保持
[クリエイターサブスクリプションや広告レベニューシェアに未登録の場合]
処理後30日間保持
身分証から抽出したほかの情報 処理後30日間保持

規約改定:Xルール>コピーパスタおよび重複するコンテンツに関するポリシー / 誤解を招くアイデンティティや虚偽のアイデンティティに関するポリシー / 違反の報告

関連ポリシー(Xルール>プラットフォームの操作とスパムに関するポリシー)のリンクURLが変更されました。が、2024年5月末時点ではポリシーは元のURLにあるため、該当箇所はリンク切れになっています。

各ポリシーの更新年月は変更なくそのままです。

規約改定:Xルール>Xにおけるクリエイターの収益化に関する規定

参加資格の規定

  • 参加資格に「身分証確認を完了していること」という条件が追加されました。

コンテンツの規定

コンテンツ関連の禁止・制限規定が[禁止コンテンツ]と[制限コンテンツ]に分割・再編されました。

  • 禁止コンテンツ…収益無効化
  • 制限コンテンツ…収益化が制限される場合がある
    • 成人向けコンテンツ・性的コンテンツ
    • 過激な暴力コンテンツ
    • ヘイト・過激派コンテンツ
    • 要配慮コンテンツ(悲惨な出来事・抗争・大量殺戮・政治/社会問題に関する対立等)
    • 乱暴・下品な発言

規約改定:Xルール>有料パートナーシップに関するポリシー

  • X側で広告に付けるラベルが「プロモーション(Promoted)」から「広告(Ad)」に変更されました。
  • 有料パートナーシップ(インフルエンサーコラボ案件等)のオーガニック投稿であることを明示するハッシュタグの例について、「#paidpartnership(#有料パートナーシップ)」「#sponsored(#スポンサー)」が削除され、「#ad(#広告)」のみになりました。有料パートナーシップであることをタグで明示するという要件自体は変更ありません。

規約改定:Xルール>成人向けコンテンツ (旧・センシティブなメディアに関するポリシー)

旧「センシティブなメディアに関するポリシー」のうち、暴力関連の内容が旧「暴力的な発言に関するポリシー」に分離・統合され、残った成人向け関連の部分が名称変更・URL移転のうえほぼ全面改稿しました。旧URLから新URLへリダイレクトが設定されています。

成人向け関連の変更点としては概ね以下の通りです。

  • 成人向け判定を受ける裸体の箇所・性的行動の範囲が明文化されました。
  • 条件によっては(美的表現やビーチの写真等)性器等裸体判定箇所にぼかしを入れれば成人向けラベルが不要になる旨記述が追加されました。
  • 成人向け指定外の裸体コンテンツ(従来は芸術関連、医学・健康関連、教育関連が場合により適用)について、活動家の抗議目的での露出、政治批評の風刺画、性的興奮喚起を目的としないユーモアについても例として追加されました。また、従来の指定外コンテンツも例示等詳細が加筆されました。
  • 成人向けの中でも旧「センシティブなメディアに関するポリシー」内で禁止されていた内容(暴力的性行為、獣姦等の特定禁止ジャンル)については、「暴力描写を含むコンテンツ」の制限事項として移設・継承されました。

他のポリシーに抵触しない限り、成人向け指定ラベルさえあればオーガニック投稿自体は可能、ヘッダー/カバー画像等強制公開になる部分への使用禁止、等基本的な制限については従来通りです。

規約改定:Xルール>暴力描写を含むコンテンツ (旧・暴力的な発言に関するポリシー)

旧「暴力的な発言に関するポリシー」をベースに、旧「センシティブなメディアに関するポリシー」のうち、暴力・残酷なコンテンツに関する規定が「暴力描写を含むメディア」セクションとして移設・合流しました。(獣姦・屍姦や性的暴行も「暴力描写を含むメディア」の一部として本ポリシーに移動)

そのほか旧ポリシーからの変更点は以下の通りです。

  • 暴力的脅迫の投稿禁止のうち、宗教活動施設への被害に関する脅迫が禁止事項に追加されました。
  • リーチ制限措置…被害の程度や前提条件・コンテンツの種類によって、暴力的コンテンツが投稿禁止にならないもののリーチが制限されるケースが追加されました。
  • 適用対象外コンテンツ…書籍・映画・歌詞・詩からの引用について、ものの見方を示すための使用であれば制限・ペナルティ対象外となるという記述が追加されました。

旧「暴力的な発言に関するポリシー」で禁止されていた、暴力を賛美する発言に関する禁止規定は、後述の変更点以外は基本的にそのまま継承されました。禁止対象外なら適切なラベル付けを行えば投稿可能な点も従来通りです。

規約改定:Xルール>サブスクリプションに関するポリシー / 仕様変更:身分証明書確認処理の必須化

クリエイターサブスクリプション提供者の要件について、「身分証明書の確認」が追加されました。既に資格を得ているサブスクリプション提供者も、2024年7月1日までに身分証明書確認を行う必要があります。

規約改定:広告ポリシー>アルコール関連のコンテンツ

[アルコールのブランディングおよびオンライン販売]の広告許可地域に、コスタリカ・エルサルバドル・ニカラグアの3ヶ国が追加されました。地域別特記事項の追加は特にありません。

規約改定:広告ポリシー>ブランドセーフティに関するポリシー

スパムおよび悪意ある詐欺的コンテンツ

遵守すべき関連ポリシー(Xルール:プラットフォームの操作とスパムに関するポリシー)のリンクURLが変更されました。が、2024年5月末時点ではポリシーは元のURLにあるため、該当箇所はリンク切れになっています。

規約改定:広告ポリシー>金融商品・サービス

金融機関、金融商品・サービス

  • 全世界広告禁止対象に[スプレッドベッティング]が追加されました。
    ※スプレッドベッティング…金融商品の一種で、金融価格相場が上がるか下がるかのみを予測して掛け金を投入するもの

暗号通貨商品・サービス

  • 全世界広告許可(制限付き)の対象に[暗号通貨のステーキング]が追加されました。
    ※ステーキング…暗号資産をブロックチェーンネットワーク上で継続的に保有し続けることで、対価として報酬が得られる仕組み

規約改定:広告ポリシー>住宅、融資、信用貸しの機会

4月末時点で削除されていた英語版ポリシーが再公開されました。

3月末時点(消える前)と5月末時点(再公開後)での変更点は以下の通りです。

規約改定:広告ポリシー>政治に関するコンテンツ

政治に関するコンテンツの広告

許可対象地域が一部変更されました。

  • 追加(解禁)…サウジアラビア、アラブ首長国連邦
  • 削除(禁止)…ブラジル

政治的キャンペーンの広告

許可申請フォームについて、米国と米国以外での区別がなくなり、すべてads.x.com内のフォームに統一されました。

仕様変更:正規ドメイン移転(twitter.com→x.com)

5月17日ごろ、x.com→twitter.comのリダイレクトが解除され、逆にtwitter.com→x.comへのリダイレクトが開始されました。

新機能:コミュニティのスポットライト表示

自分のプロフィールページの[スポットライト]枠(プロフィール情報欄下部)に、所属コミュニティへのリンクを表示できるようになりました。メンバーを増やしたい場合等に向いています。

コミュニティのプロフィールで[✨](ライト)のアイコンをクリックし、[プロフィールにコミュニティのスポットライトを表示する]⇒[スポットライトを追加]すると、指定したコミュニティ(最大1件、切り替え可)がプロフィールに表示されます。

新機能:Grokのチャット履歴保存

Grokのチャット履歴が保存できるようになりました。

新機能:コミュニティ機能強化

以下の機能が追加されました。

  • メニューからコミュニティに移動すると、[話題を検索(Explore)]タブにトレンドになっているコミュニティの投稿を直接表示
  • タイムライン内に、自分に向いてそうなコミュニティのおすすめを表示
  • コミュニティの検索に対応
  • 自分が参加しているコミュニティをトレンドでソート可能

また、以下の機能が追加予定であることが発表されました。

  • モデレーター向けのアクセス解析(アナリティクス)
  • コミュニティ向けスペース
  • モデレーションツールの改良

新機能:AIが配信先グループを自動生成

広告配信設定画面で、ターゲット層の説明をテキストで記述すると、AIが自動で対象ユーザー層のグループを生成してくれるようになります。

新機能:フルHD動画投稿(プレミアム限定・iOS)

プレミアム登録ユーザー向けの新機能として、iOSからフルHD(1080p)の動画をアップロードできるようになりました。アプリ側での設定変更が必要です。

仕様変更:無料API利用中の公共アプリの新API移行期限発表

緊急性・公共性の高いアプリ/API利用システムについて、新しいX API v2への移行期限が2024年6月30日までと発表されました。

なお、政府・公共機関(銀バッジ)のアカウントや公共サービス(気象情報等)のアカウントは、今後も従来と同様無料でAPIを使える予定です。

仕様変更:投稿[…]メニューからのブロック/ミュート機能削除

投稿(広告/オーガニック問わず)の[…]メニュー項目から、ブロックやミュート等一部の項目が削除されました。

ユーザープロフィール画面からブロックやミュートは従来通り行えます。

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