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2024年6月のX(旧Twitter)規約改定・仕様変更発表まとめ

記事タイトル画像:2024年6月のX(旧Twitter)規約改定・仕様変更発表まとめ

2024年6月に公式発表された、X(旧Twitter)の主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。

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※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

※掲載内容はいずれも発表時点の情報に基づいています。最新の公式情報が必要な場合は、別途参照先等にてご確認ください。

要点

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規約改定:Xルール>チャイルドセーフティ(旧・児童の性的搾取に関するポリシー)

ポリシーが全面改稿されました。更新年月としては2024年5月扱いになっています。

全体の構成変更/ポリシーの規制範囲拡大

  • [児童の性的搾取]セクションのほかに、性的要素のない児童虐待・暴力を規制する[身体的な児童虐待のメディア][未成年者が暴行に関与しているメディア]セクションが追加されました。
    ※本ポリシーを含むXの規約/ポリシーでは「児童(child/children)」「未成年者(minor/minors)」をいずれも「18歳未満の人物」と定義し、同義語として扱っています。

児童の性的搾取

旧ポリシーの禁止事項・ペナルティが概ね継承されたほか、以下が変更されました。

  • 禁止対象コンテンツへのエンゲージメント(いいね、リポスト、投稿者アカウントフォロー等)やその他の共有についても禁止・ペナルティ対象に追加されました。

身体的な児童虐待のメディア

児童に対する暴力・身体的虐待を描写するメディア(静止画・動画・音声等)が削除対象に指定されました。

  • 未成年者が裸体で虐待を受けているもの
  • 虐待の文脈で投稿・共有されるもの
  • (着衣でも)中~高程度の虐待を受けているもの

そのほか、共有については以下の特定の場合にリーチ制限が課せられます。また、センシティブ指定が必須となります。

  • 被害者・加害者特定のための共有
  • 報道機関による共有

なお、性的搾取関連とは異なり、妄想やメディア提供要請に関する禁止規定は特にありません。ペナルティも基本的には警告や投稿削除要請等が中心で、児童性搾取が原則即時永久凍結なのに比べると緩めです。

未成年者が暴行に関与しているメディア

未成年者が暴行に関与する内容の投稿(該当者が加害者側・被害者側のいずれであっても該当)が共有された場合に、以下の制限・ペナルティが追加されました。

  • 身体的虐待・暴力を扱う内容を報道機関が共有した場合等、特定の場合にリーチが制限されます。
  • 未成年者およびその代理人から報告(通報)があった場合、投稿削除要請・アカウント一時ロック(削除するまで読み取り専用状態)等のペナルティが科せられることがあります。

規約改定:Xルール>有料パートナーシップに関するポリシー

英語版が改稿のうえURL移転しました。6月末時点で旧URL→新URLへのリダイレクトはありませんが、一覧からリンクをたどり直すことで閲覧できます。
主な変更点としては、以下のセクションが追加されました。

禁止対象業界(Prohibited Industries)

以下の商品・サービスに関する有料パートナーシップ投稿は禁止されます。

  • 成人向け/性的商品・サービス
  • アルコール飲料、および関連商品
  • 避妊薬
  • 出会い系/マッチング/結構相談サービス
  • 薬物/薬品および関連製品・サービス(娯楽的薬物のほか処方薬、器具、CBDサプリを含む)
  • 金融商品・サービス(ローン、投資、暗号通貨、後払い決済等を含む)
  • ギャンブル商品・サービス(宝くじ・オンライン・スポーツ系含む)および関連商品・サービス
  • 地政学的問題、政治的問題、社会問題、危機
  • 健康関連商品・サービス、健康補助食品/サプリ
  • 医薬品・医療関連商品・サービス(医療機器、店頭販売(OTC)医薬品、処方薬等)
  • タバコおよび関連商品・サービス(シーシャや電子タバコ・加熱機器を含む)
  • 武器および関連商品・サービス(弾薬や訓練/認証サービスを含む)
  • 減量関連商品・サービス、減量に特化したコンテンツ(脂肪燃焼サプリ、食欲抑制剤、断食、デトックスティー等)

このポリシーに違反するとどうなりますか?

違反時の具体的なペナルティに関する記述が追加されました。

  • 違反投稿に削除要求&アカウント一時ロック(違反常習者はアカウント停止)
  • 本ポリシーへの違反を唯一の目的とするアカウントは停止

規約改定:Xルール>アカウントの行為のルールと留意点について

「有料パートナーシップ」に関する規定が、「有料パートナーシップに関するポリシー」の内容を取り入れてより具体的になりました。
コンテンツ作成者・インフルエンサーが広告主等から報酬を受け取って作成・宣伝するオーガニック投稿は、商用コンテンツ(企業案件)であることを示すハッシュタグの付与が必要、という規定が本ポリシーでも明記されました。
※「有料パートナーシップに関するポリシー」で既出の事項であり、規制強化された部分はありません)

規約改定:Xルール>XにおけるCookieの用途

  • 一部の項目で送信先(Controller)が「Twitter Intl Co」から「Twitter Inc.」に変更されました。
  • 機能テスト用のCookieとして、「co」が追加されました。送信先はTwitter Inc.です。

規約改定:広告ポリシー>金融商品・サービス

ブロックチェーンゲーム

一部の地域で変更が加わりました。

カナダ

  • ブロックチェーンゲームの広告が、運のゲーム・スキルのゲームを問わず許可対象になりました。
  • ケベック州のユーザーをターゲティング先にする広告主は、ケベック州の遊技場・懸賞関連の監督官庁に事業者登録を行う必要があります。

トルコ

  • ブロックチェーンゲームの広告が、運のゲーム・スキルのゲームを問わず許可対象になりました。
  • 広告主はトルコ国家宝くじ管理総局(GDNL)から許認可を得る必要があります。

規約改定:広告ポリシー>政治に関するコンテンツ

  • 政治的キャンペーン(政治運動)の広告が配信可能な地域に、パナマが加わりました。

仕様変更:動画ライブ配信資格制限(要プレミアム)

動画ライブ配信機能がプレミアム契約ユーザー限定機能に変更されます。無料ユーザーはプレミアム契約を行わないと動画ライブ配信ができなくなります。

仕様変更:DMでの運営サポート資格制限(要プレミアム)

ダイレクトメッセージでのサポートがプレミアム限定機能に制限されます。無料ユーザーはフォーム等別の手段を使用する必要があります。

仕様変更:いいね関連のユーザー情報非公開化

プライバシー保護の一環として、個人のいいねに関する情報が非公開化されます。

  • プロフィール画面[いいね]タブが、自分以外のユーザーには表示されなくなります(従来はプレミアムユーザー限定で非公開化可能)。
    自分がいいねした投稿は見られますが、他人が何にいいねしているかは見られなくなります。
  • 投稿詳細表示のいいね数カウントをタップした場合、自分の投稿ではいいねしたユーザーが一覧表示されますが、他人の投稿では何も出なくなります。

これに伴い、APIで投稿ユーザーがいいねした投稿のリストや、投稿にいいねしたユーザーを取得する場合、ID認証が必要になるよう変更されました。

  • ユーザーがいいねした投稿のリストを取得する場合⇒該当ユーザーの認証が必要です。
  • 投稿にいいねしたユーザーのリストを取得する場合⇒投稿者の認証が必要です。

仕様変更:アナリティクスリニューアル&プレミアム限定化

アナリティクスがリニューアルされ、機能が強化されます。これに伴い、アナリティクス自体がプレミアム限定の機能に変更されます。

新機能:広告マネージャーリニューアル

広告マネージャーがリニューアルされ、各種主要指標を確認しやすくなります。

新機能:求人情報

認証済み組織アカウントの特典として、X内に求人情報を掲載できるようになりました。

求人情報の検索・表示・申し込みは無料ユーザーでもできます。

新機能:動画・写真のバックグラウンドアップロード

iOS版アプリ10.47にて、動画・写真のバックグラウンドアップロード機能が使えるようになります。アップロード中に別のアプリでの作業を行ったりできるようになります。

新機能:コミュニティ投稿のハイライト/上部固定で通知

コミュニティ投稿をモデレーターがハイライトもしくは上部固定した場合、全コミュニティメンバーに通知が届くようになります。なお、通知はユーザー側の設定でオプトアウトできます。

新機能:ブックマーク検索(iOS)

iOS版アプリでブックマークの検索ができるようになります。

仕様変更:コミュニティノート自動翻訳

自分の言語以外でコミュニティノートが登録・表示された場合、通常の投稿と同様自動翻訳できるようになりました。

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