デジタルマーケティングTips
2024年7月のInstagram/Threads規約改定・仕様変更発表まとめ
2024年7月に公式発表された、Instagram(Threads含む)の主要な規約改定・仕様変更発表のまとめです。
[X(旧Twitter) | LINE | Instagram/Threads | Facebook | YouTube]
※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。
※掲載内容はいずれも発表時点の情報に基づいています。最新の公式情報が必要な場合は、別途参照先等にてご確認ください。
要点
- 規約改定:
一部の規約・ポリシーが改定されます
影響する機能・施策・コンテンツがある場合は今後見直しが必要になります
・一部おすすめ表示の年齢下限が変更される(16歳→18歳) 等
- 新機能:
以下の機能が追加・拡張され、利便性が向上します
・投稿やリールに友だち限定表示のメモをつけられる
・リール1本に使える音源が20本に増加 等
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規約改定:Instagramのおすすめ
コンテンツのおすすめ>安全なコミュニティの育成を阻害するコンテンツ
以下のコンテンツをおすすめの対象にする年齢の制限が、16歳以上→18歳以上に引き上げられました。
- 1. 自傷行為、自殺、摂食障害に関するコンテンツ
- 4. タバコ(電子タバコ含む)、成人向け商品・サービス、医薬品の使用を推奨するコンテンツ
※参照:Recommendations on Instagram / Instagramのおすすめ
https://help.instagram.com/313829416281232
規約改定:コミュニティ規定>アイデンティティの表明における真正性
新設ポリシーです。以前から他の規約・ポリシーにもあったような、他人へのなりすましやアカウント情報の虚偽申告に関する禁止事項が改めてまとめられました。
なお、本ポリシーはFacebookコミュニティ規定に属しつつも、明示的にInstagramに関する制限に言及しています。Instagram利用者も注意が必要です。
禁止行為
以下の行為は、アカウント停止/利用制限の対象となります。
Facebookアカウント(ページ/グループ含む)のほか、Instagramアカウントも対象となります。
- 規約上利用資格のない低年齢ユーザーがアカウント等を保有する
- 他人(企業・団体含む)になりすましたり、本人の許可なく代理人としてふるまったりする
- ポリシー違反によるペナルティの回避を目的として故意に身元を偽る
- 名称に、コミュニティ規定に違反する要素が含まれている
禁止行為(要背景情報)
Facebookアカウント(Instagramについては言及なし)に関する以下の行為/場合については、アカウント一時停止/永久凍結前に情報の追加/修正を求める場合があります。
- 虚偽の誕生日を入力する
- 日常生活での使用実態のない名称を使用する
- 複数人を代表する単一アカウント、もしくは複数人で使用する単一アカウントを作成する
- 1人で複数のアカウントを作成・保有する
- 人間以外の名義(企業、ペット、架空のキャラクター等)のアカウントを作成する
※参照:Authentic Identity Representation / アイデンティティの表明における真正性
https://transparency.meta.com/policies/community-standards/authentic-identity-representation
規約改定:広告規定 付属ポリシーの構成変更
新設
以下のポリシーが追加されました。
- 詐欺行為および詐欺的手法
Fraud, Scams and Deceptive Practices
https://transparency.meta.com/policies/ad-standards/fraud-scams/fraud-scams-deceptive-practices
リンク解除
以下の規定は広告ポリシー本体からリンクを解除されました。ただしポリシー自体は存続しています。
- 不正行為および詐欺行為
Cheating and Deceitful Practices
https://transparency.meta.com/policies/ad-standards/deceptive-content/cheating-and-deceitful-practices/ - 非現実的な結果
Unrealistic Outcomes
https://transparency.meta.com/policies/ad-standards/deceptive-content/unrealistic-outcomes/
※参照:Introduction to the Advertising Standards / 広告規定の紹介
https://transparency.meta.com/policies/ad-standards
規約改定:広告規定>偽情報
- 「広告は、偽情報に関するコミュニティ規定に準拠する必要があります」という文が冒頭に追加されました。(同様の記述とリンクは後ろの方に既にあります)
※参照:Misinformation / 偽情報
https://transparency.meta.com/policies/ad-standards/unacceptable-content/misinformation
規約改定:広告規定>許可されないビジネス手法
禁止事項に以下が追加されました。
- 商品・サービスの健康上のメリットに関する詐称・誇張した主張を行い、人々を購入や機密情報の入力に誘導する
禁止事項への抵触がしばしば確認されるスキームの例示から以下が削除されました。
- 身元確認
- ビザ発行/ビザ抽選
- チャリティー
- 基本プレイ無料の懸賞アプリ(金銭払い戻しを伴うもの)
- Facebook/Instagramのいいね数やフォロワー数を増加させる効果を謳う商品・サービス
※参照:Unacceptable Business Practices / 許可されないビジネス手法
https://transparency.meta.com/ja-jp/policies/ad-standards/fraud-scams/unacceptable-business-practices/
広告規定>薬物および医薬品
概要
- 危険なサプリメントの例示(アナボリック ステロイド、キトサン、コンフリー、デヒドロエピアンドロステロン、エフェドラ、ヒト成長ホルモン)が削除されました。
ハイリスク薬物・非医療用薬物・エンセオジェン
- 危険薬物・娯楽用薬物のセクションが新設されました。ガイドラインは薬物・医薬品全体向けのものをそのまま継承しています。
※参照:Drugs and Pharmaceuticals / 薬物および医薬品
https://transparency.meta.com/policies/ad-standards/restricted-goods-services/drugs-pharmaceuticals
規約改定:広告規定>金融商品および金融サービス、保険商品および保険サービス
概要 / 広告に関するガイドライン
- クレジットカード、保険、長期ローン(90日以上)の広告については、個人情報以外に財務情報(銀行口座やカード番号等)についても入力を求めてはいけないことになりました。
場所についても、ランディングページ(広告からの飛び先)に場所が限定されなくなりました。
※参照:Financial and Insurance Products and Services / 金融商品および金融サービス、保険商品および保険サービス
https://transparency.meta.com/policies/ad-standards/restricted-goods-services/financial-services
規約改定:広告規定>暗号通貨関連の商品やサービス
広告に関するガイドライン
- 広告配信にあたり書面での事前許可が必要な商品・サービスに、「暗号通貨投資」が追加されました。
- 書面許可不要の商品・サービスに「プロックチェーン技術に関するニュース」「購入、販売または取引の目的で利用できない暗号通貨関連の商品やサービス」が追加されました。
※参照:Cryptocurrency Products and Services / 暗号通貨関連の商品やサービス
https://transparency.meta.com/policies/ad-standards/restricted-goods-services/cryptocurrency-products-and-services
規約改定:広告規定>いじめと嫌がらせ
- 概要および広告に関するガイドラインの規定(未成年に対するいじめの映像を非難の文脈で使用する行為の禁止)が削除されました。
※未成年に対するいじめの画像/映像はコミュニティ規定の方で文脈を問わず全面禁止に変更されています
※参照:Bullying and Harassment / いじめと嫌がらせ
https://transparency.meta.com/policies/ad-standards/objectionable-content/bullying-harassment
規約改定:広告規定>不適切な言葉
概要
- 全体が改稿され、芸術的な文脈、略語、その他の無害な利用法については一部許容する方向性が記載されました。
ガイドライン
- 許可対象として明示されていた「ブランド・商品名・商標に付属する、一部の非標準の記号・句読点」が削除されました。
※参照:Profanity / 不適切な言葉
https://transparency.meta.com/policies/ad-standards/objectionable-content/profanity
規約改定:広告規定>偽装行為(旧:アカウントの真正性)
- 名称変更・全面改稿により、ポリシー自体が同名のコミュニティ規定に連動するものに変更されました。
※参照:Inauthentic Behavior / 偽装行為
https://transparency.meta.com/ja-jp/policies/ad-standards/business-assets/inauthentic-behavior
[Instagram]新機能:メモ付加機能
- 自分のInstagramフィード投稿やリールに、メモを付加できるようになりました。
メモを閲覧できる範囲は友だちに限定されます。
※参照:Instagram公式Threadsアカウント(instagram@threads.net)の投稿 (2024/07/19)
https://www.threads.net/@instagram/post/C9khM1gPZsr
Instagram公式Xアカウント(@instagram)の投稿 (2024/07/19)
https://x.com/instagram/status/1813972341061480824
Instagram責任者Adam Mosseri氏のThreadsアカウント(mosseri@threads.net)の投稿 (2024/07/20)
https://www.threads.net/@mosseri/post/C9nY1TFPg7y
[Instagram]新機能:リールに複数の音源を使用
- リール作成時に、1本のリールに対して最大20曲の音源を音声トラックに配置できるようになりました。
※参照:Instagram責任者Adam Mosseri氏のThreadsアカウント(mosseri@threads.net)の投稿 (2024/07/17)
https://www.threads.net/@mosseri/post/C9fjud5SiO1
[Instagram]新機能:AI Studio(米国)
- 米国で、Instagramダイレクトメッセージ等で動作するAIチャットボットを自分で作れるサービス「AI Studio」の提供が始まりました。
利用するにはプロアカウント(ビジネスアカウント/クリエイターアカウント)が必要です。また、InstagramクリエイターAI利用規約を遵守する必要があります。 - 日本を含む米国外では未対応です。
※参照:Create Your Own Custom AI With AI Studio - Meta Newsroom (2024/07/29)
https://about.fb.com/news/2024/07/create-your-own-custom-ai-with-ai-studio/
Instagram Creator AI Terms
https://help.instagram.com/827587459183807
[Threads]新機能:トレンドへの誘導リンク(米国)
- 米国で、おすすめフィード内にトレンドへの誘導リンクが表示されるようになります。タップすると、トレンドキーワードで検索した投稿が一覧表示されます。
※参照: Instagram責任者Adam Mosseri氏のThreadsアカウント(mosseri@threads.net)の投稿 (2024/07/31)
https://www.threads.net/@mosseri/post/C-Dw_SHvAYK
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