デジタルマーケティングTips
Safari 18.3 仕様変更発表まとめ
Safari 18.3の主要な仕様変更発表のまとめです。(ベータ版発表・2024年12月16日時点での情報です)
要点
- 修正・改善:
以下の問題が改善され、開発効率向上・表示トラブル解消に繋がります
・content-visibility: auto;
時のSVGテキスト表示が修正される
・ピクセル縦横比が1:1以外のWebM動画の表示縦横比が修正される 等 - 廃止・削除:
以下の機能が使用できなくなります
これを使用している場合は設定の移行等が必要になります
・Cookie/キャッシュクリア用のHTTPヘッダー設定が一部廃止される 等
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修正・改善
以下の問題が修正されます。
CSS
::view-transition
擬似要素(トランジション前後等のCSS擬似要素を束ねるルート擬似要素)が、スタックされた前後関係を生成するよう修正されます。content-visibility: auto;
(画面外での描画を一時保留しつつドキュメントツリー/アクセシビリティツリーでの存在扱いは維持する、表示高速化とアクセシビリティの両面に配慮したCSS設定)のサブツリー内でSVGテキストが表示されない問題が修正されます。:not(:has(○○))
(「指定要素○○がマッチしない場合」を指す擬似クラス)が無効化されるのを修正します。
編集
- iCloudの「メモ」でメモを編集する際にハイライトがダブったりズレたりする問題が修正されます。
メディア
- ピクセル縦横比が1:1以外のWebM形式動画ファイルを再生した際に、動画の縦横比が崩れる問題が修正されます。
レンダリング
scrollbar-width
プロパティ(スクロールバーの太さ設定)を動的に変化させた場合に横スクロールバーの描画がおかしくなる問題が修正されます。img
要素(画像)のプロパティの高さ指定でheight: min-content;
(元素材に最低限必要な高さ)を適用した場合に画像が縦方向に引き伸ばされる問題が修正されます。- ビュートランジションの描画について、そのときの表示画面のみをラスタライズして遷移対象にすることで、パフォーマンスが向上します。
スクロール
- ライトモード/ダークモードの切り替えを行った場合のスクロールバー表示が修正されます。
Web API
- iOS/iPadOSで、ポップオーバーの外側をタッチ/クリックしても閉じない問題が修正されます。
Web拡張機能
- ユーザーが拡張機能にサイト全体へのアクセス権限を許可したあとに、拡張機能への許可を求めるアラートが再表示される問題が修正されます。
Webインスペクタ
- 要素タブのDOMツリー表示で、ごく深い階層になると1文字幅でしか表示されなくなる問題が修正されます。
WKWebView(アプリ内ブラウザ表示)
- アプリ側が
isElementFullscreenEnabled
プロパティで全画面表示を許可してもiOS側で全画面表示に失敗する問題が修正されます。
廃止・削除
以下の機能が廃止されます。
セキュリティ
Clear-Site-Data
HTTPヘッダー(サイトに関連付けられたCookie/ストレージ/キャッシュを消去)について、Clear-Site-Data: "executionContexts"
(すべての閲覧コンテキストの再読み込みを要求)への対応が削除されます。
※参照:Safari 18.3 Beta Release Notes - Apple Developers (2024/12/16)
https://developer.apple.com/documentation/safari-release-notes/safari-18_3-release-notes
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