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2024年12月のX(旧Twitter)規約改定・仕様変更発表まとめ

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2024年12月に公式発表された、X(旧Twitter)の主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。

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※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

※掲載内容はいずれも発表時点の情報に基づいています。最新の公式情報が必要な場合は、別途参照先等にてご確認ください。

要点

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規約改定:Xルール>Xにおけるクリエイターの収益化に関する規定&サブスクリプションに関するポリシー / 仕様変更:サブスクリプション収益化要件引き上げ等

クリエイターサブスクリプション(月額課金フォロワー制度)で収益化するためのアカウント要件が厳しくなりました。

  • フォロワーの必要人数が[500人]→[2000人]に引き上げられました。
    加えて、無料アカウントのフォロワーはカウント対象外となりました。
    今後クリエイターサブスクリプションを提供したいアカウントは、全フォロワー中のプレミアム/認証済み組織アカウント数が2000人を超える必要があります。(クリエイター収益配分に必要な認証済みフォロワーの人数は、2024年12月末時点では500人のままなので、4倍ハードルが高い状態)
  • [投稿閲覧数]について、クリエイター収益配分と同様[過去3ヶ月間のオーガニックインプレッション500万回以上]という要件が新設されました。
    インプレッション数が基準に満たない場合は、必要に応じて一般公開投稿を併用しつつ、500万回以上のインプレッション数(広告適用分除く)を常時稼ぎ続ける必要があります。
  • 新基準に満たないアカウントは収益化が停止されます。収益化を再開するには、新基準を満たして再申請し、改めて承認を受ける必要があります。

その他、以下の変更が行われました。

  • 新規および既存のサブスクリプションの価格変更申請が可能になりました。
    変更の適用には概ね1週間程度時間がかかり、承認された場合、次回の更新から新価格が適用されます。

規約改定:Xルール>チップに関する一般的なポリシー

  • [紛争解決に関する契約 - 拘束力のある仲裁と、集団訴訟を提起する権利の放棄]セクション(米国国内利用者向けの紛争仲裁規定)が削除されました。

規約改定:Xルール>European Union(EU向け特記事項)

  • 欧州用窓口への問い合わせ時にチケット番号の併記を求める文面が削除されました。

規約改定:Xルール>X、Xのサービス、および関連会社

  • 関連企業・サービスへのリンク一覧からScrollが削除されました。

規約改定:開発者利用規約>開発者ポリシー

定義

  • 6. "X"…X社の住所がテキサス州バストロップ市に移転しました。

規約改定:X Consumer Health Data Privacy Policy(消費者の健康データに関するプライバシーポリシー)

以下の部分が変更されました。発行日は2024年5月14日のままです。

4. Exercising Your Rights (権利の行使)

  • 問い合わせ先のX社住所がテキサス州バストロップ市に移転しました。

規約改定:チケット制スペースクリエイター利用規約 / Xルール>Vineカメラの利用規約とプライバシーポリシー

以下の規約が削除されました。代替規約はありません。
(サービス停止後も規約のみ残存していました)

  • Ticketed Spaces Creator Terms / チケット制スペースクリエイター利用規約
  • Vine Camera Terms of Service and privacy policy / Vineカメラの利用規約とプライバシーポリシー

仕様変更:政府系認証マークの適用範囲拡大

グレーの認証チェックマーク(政府関連アカウントに付与される)の適用範囲が拡大されます。

  • 都道府県知事/州知事(governer)級の行政区画/自治体首長アカウントについて、米国以外でも申し込みが可能になります。
  • 各種公的機関について、国立各種機関に適用されるのと同じ基準で、地方自治体の機関のアカウントでも申し込みが可能になります。
  • 国家元首/副元首/王族の配偶者、首相/閣僚/副大臣、大使からの申し込みも受け付け対象となります。

申し込みは専用フォームから行います。身分証明書とメールアドレスのどちらで認証するかによってフォームが分かれます。

仕様変更:アナリティクス機能強化・不具合修正

アナリティクスについて、以下の機能が強化されました。

  • フォロワー数と自分の投稿数の時系列推移が表示可能になりました。
  • [エンゲージメント]のタイルが追加されました。
  • [メディアアクティビティ]セクションが新設されました。指定期間の動画再生数・メディア表示数が配置されています。

そのほか、以下の不具合修正が行われました。

  • Mac版Safariで、グラフが重なる場合があったのを修正しました。
  • スマホアプリ版からエクスポートボタンを削除しました。
  • 期間選択・表示タイプ選択のセレクターの配置を修正しました。
  • 表示期間を長くしてもグラフの直近部分が非表示にならないよう修正しました。

仕様変更:Radarのキーワードクエリ保存件数増加

  • ソーシャルリスニングツールRadar新しいウィンドウで開きますのキーワードクエリ(投稿件数追跡グラフ)について、従来は2件が表示数上限でしたが、それより多い件数を保存して追跡できるようになりました。投稿内では5件が同時表示されています。

仕様変更:Grokを無料ユーザーにも開放(回数制限付き)

  • これまでプレミアム限定機能であった生成AI Grok新しいウィンドウで開きますが、多くの地域で無料ユーザーでも使用できるようになりました。
  • 無料版は利用回数上限が抑えられており、制限を超える場合はプレミアム契約が必要になります。

仕様変更:ホームタイムライン表示アルゴリズム変更

  • 投稿に対するユーザーのインタラクションが、よりリアルタイムに近い形でユーザー自身のホームタイムラインの表示内容に影響を与えるようになりました。

仕様変更:ライブチャットの表示設定

ライブ配信のチャットで以下の表示設定が可能になりました。

  • ユーザー名(ID)表示をコメント時刻表示に切り替えられるようになりました。
  • プロフィールアイコン(アバター)の非表示化に対応しました。
  • モデレーターの操作の非表示化に対応しました。

新機能:コミュニティ管理ログ

コミュニティでモデレーターの管理機能操作のログを記録しておけるようになりました。
対応する操作は以下の通りです。

  • 投稿の非表示化・上部固定
  • メンバーの加入・離脱
  • ユーザーの参加禁止処分

新機能:認証済みフォロワー数をカウントするAPI

  • GET /2/users/me (ユーザー自身の情報を取得するAPIエンドポイント)が、認証済みフォロワー(プレミアム/認証済み組織等)の人数取得に対応しました。

新機能:ブックマークフォルダ用API

ブックマークフォルダの情報をAPIで取り扱えるエンドポイントが追加されました。(フォルダ抜きでブックマークを制御するAPIは以前からありましたが、フォルダの取り扱いは未対応でした)

  • GET /2/users/:id/bookmarks/folders…ブックマークフォルダ自体の情報を取得します。
  • GET /2/users/:id/bookmarks/folders/:folder_id…ID指定したフォルダ内にブックマークされている投稿を取得します。

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