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2024年12月のYouTube規約改定・仕様変更発表まとめ

記事タイトル画像:2024年12月のYouTube規約改定・仕様変更発表まとめ

2024年12月に公式発表された、YouTubeの主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。

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※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

※掲載内容はいずれも発表時点の情報に基づいています。最新の公式情報が必要な場合は、別途参照先等にてご確認ください。

要点

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規約改定:YouTubeのポリシー>コンテンツと第三者の企業によるトレーニング

新設ポリシーです。YouTubeが提携する第三者の外部AI企業による、公開動画コンテンツの機械学習・AIトレーニングに関する規定が追加されました。

  • デフォルトではAI学習許可はオフになっており、投稿者側でオンにしない限り学習対象にはなりません。
  • 学習許可はYouTube Studioのチャンネル設定やコンテンツマネージャーの設定で変更できます。指定した企業のみに許可したり、全ての第三者企業に許可したりできます。
  • 設定変更が反映されるまで最大7日程度かかる場合があります。
  • トレーニング許可による収益化は今のところ特にありません。

規約改定:YouTubeのポリシー>医学的に誤った情報に関するポリシー

  • [事実を否定する誤った情報]に関する禁止規定(特定の健康状態の存在を否定するコンテンツの禁止)が削除されました。
  • 全体的に、COVID-19(新型コロナウィルス)に特化した禁止事項や、直接言及する記述が削除されました。

規約改定:YouTubeのポリシー>スパム、欺瞞行為、詐欺に関するポリシー

  • [誤解を招くメタデータやサムネイル]…項目が追加されました。実際の動画内に含まれていないシーンや内容をサムネイルや説明等に使用していると、コンテンツ削除や警告、チャンネル/アカウントの無効化・収益化権剥奪等の処分が下される場合があります。

規約改定:YouTubeのポリシー>YouTubeクリエイター向け機能利用の詳細

  • 上級機能の利用権限取得が必要な作業に、「アカウントに別のチャンネルを追加」が加わりました。
    1つのアカウントで複数のチャンネルを管理する場合や、1つのチャンネルを複数のアカウントで共同管理する場合は要注意です。
  • 上級機能の利用権限が未取得の場合は、必要に応じて電話番号認証・チャンネル履歴蓄積・身分証確認等の処理を行う必要があります。権限申請がYouTubeに承認されると、同機能が再び利用可能になります。

規約改定:YouTubeのポリシー>中級者向け機能と上級者向け機能の利用条件を満たす

  • 全体的にセクション分割・箇条書き等により説明が再編され、比較的わかりやすくなりました。
    ・中級機能…電話番号認証が承認されたら解禁
    ・上級機能…中級に必要な条件を満たしたうえで、[チャンネル履歴(投稿/配信状況等)の構築・維持] or [身分証orビデオ通話による本人確認]のどちらかを満たす
    という要件については特に変更はありません。
  • 認証バッジ関連を本ポリシー対象外とする注記と、該当ヘルプへ誘導するリンクが削除されました。

規約改定:YouTubeパートナープログラム>広告掲載に適したコンテンツのガイドライン

一部のカテゴリーで配置の移動や制限内容の変更が行われました。

暴力

  • 外国テロ組織(FTO)に関する記述が[有害な行為や信頼できないコンテンツ]カテゴリーから本カテゴリーに移転しました。移転の際に以下の通り制限が変更されています。
  • 収益化制限…外国テロ組織(FTO)についてコメディ的に言及したり、別件のコンテンツ内に一瞬外国テロ組織の画像挿入を行ったりする場合は、以前は収益化が制限/除外されない状況もありましたが、一律で広告収入が制限されるようになりした。

アダルトコンテンツ

収益化除外対象に以下の変更が加わりました。

  • 「露骨な性表現を含む音声、テキスト、会話」について、同様の「動画」も収益化除外対象に追加されました。
  • デジタル処理により改竄もしくは生成された露骨な性表現やヌード、もしくはそれを促進させるコンテンツ(作成方法やサービス情報等)が収益化除外対象に追加されました。
  • 上記に伴い、用語の定義部分に[ディープフェイク]の定義文が追加されました。

有害な行為や信頼できないコンテンツ

  • 外国テロ組織(FTO)関連の記述が[暴力]カテゴリーに移転しました。
  • 薬物犯罪組織(DTO)関連の記述が[危険ドラッグや薬物に関連するコンテンツ]カテゴリーに移転しました。
  • 教育コンテンツ等において危険な組織に軽く言及する行為について、収益化対象から記載が除外されました。

危険ドラッグや薬物に関連するコンテンツ

薬物犯罪組織(DTO)関連の記述が[有害な行為や信頼できないコンテンツ]から移転しました。移転の際に以下の通り制限が変更されています。

  • 収益化制限…教育目的のコンテンツにおいて薬物犯罪組織に関する公共広告を扱う場合、従来は収益化許可対象でしたが、収益化制限対象に規制が強化されました。報道目的のコンテンツにおける同様の公共広告は、引き続き収益化対象範囲内です。
  • 収益化除外…薬物犯罪組織(DTO)もしくは国際麻薬取引を題材にしたコメディコンテンツは、従来は全体的に収益化許可対象でしたが、教育・ドラマ・報道・音楽コンテンツのみ許可対象に残り、その他は収益化除外対象に変更されました。

規約改定:YouTubeパートナープログラム>クリエイターを対象としたバーチャルアイテムプログラムポリシー

バーチャルアイテム機能の最小要件

[AdSenseアカウントの確認]セクションが追加されました。

  • バーチャルアイテムで収益化を行うクリエイターは、AdSenseアカウント側で本人確認(身分証画像送信等)を行う必要があります。
  • AdSenseからの要求日から起算して45日以内に本人確認が完了しなかった場合、完了まで一時的に収益化が停止されます。

規約改定:Google広告ポリシー>出会い系とコンパニオンサービス

  • 新設ポリシーです。2025年3月4日から施行されます。
    出会い/婚活等のマッチング系サービス/アプリに関する広告を(制限付きで)出せるジャンルと出せないジャンルの説明、広告を出す場合は事前にGoogleに申請を行い承認を得る必要があること等が定められています。

新機能:動画内音声の自動吹替

一部のチャンネルで、オーディオトラック内音声言語の自動吹替が開始されます。(テキスト字幕の自動翻訳とは異なります)
投稿者が外国語オーディオトラックを用意する必要はなく、YouTube側で元音声から自動的に外国語に吹き替えた音声を生成します。

対応言語

発表されている対応言語は以下の通りです。

  • 原語が英語の場合…英語⇒日本語、フランス語、ドイツ語、ヒンディー語、インドネシア語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語
  • 原語が英語以外の場合…日本語、フランス語、ドイツ語、ヒンディー語、インドネシア語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語⇒英語

投稿者側の吹替音声公開制御

  • 自動吹替が生成された場合、投稿者はYouTube Studio内の[言語]タブで、吹替版の有無を確認したり、ある場合試聴したりできます。
  • 翻訳や吹き替えの品質に問題があると判断した場合は、吹替音声トラックを個別に無効化することも可能です。

視聴者側の選択方法

  • 自動吹替対応動画には「自動吹き替え」ラベルが表示され、音声切り替えの可否が視認できます。
  • プレーヤー内設定アイコン⚙→[音声]で言語を選択すると吹き替え版が利用できます。 選択した言語は視聴者の個人設定として保存され、別の動画を視聴したときの吹替言語選択にも適用されます。

新機能:ライブ配信用Q&Aステッカー

  • スマートフォン用ショート動画で使われているQ&Aステッカーが、ライブ配信でも使用できるようになりました。

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