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2025年1月のX(旧Twitter)規約改定・仕様変更発表まとめ

記事タイトル画像:2025年1月のX(旧Twitter)規約改定・仕様変更発表まとめ

2025年1月に公式発表された、X(旧Twitter)の主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。

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※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

※掲載内容はいずれも発表時点の情報に基づいています。最新の公式情報が必要な場合は、別途参照先等にてご確認ください。

要点

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規約改定:X購入者の利用規約 / サブスクリプションクリエイター利用規約 / クリエイターのメールアドレス共有規約 / クリエイター収益配分規約

各規約とも、準拠法や紛争解決関連の規定が改定されます。

仲裁・準拠法・裁判所関連の規定変更

  • 規定の対象が米国以外にも拡大されます。請求期間制限(事象発生から1年以内)、集団訴訟の権利放棄、条項改定時の事前通知が全世界共通で適用されます。
  • 請求期間制限(事象発生から1年以内)について、期間制限のオプトアウト(≒解除)に関する規定が削除され、「1年以内」の例外がなくなります。
  • 米国仲裁協会(AAA)関連等、米国に特化した規定が削除されます。
  • 準拠法・管轄裁判所関連の規定がEU/EFTA/英国とそれ以外のそれぞれについて変更されます。
    • EU/EFTA/英国以外の場合…準拠法は米国テキサス州法、管轄裁判所はテキサス州北部連邦地裁もしくは同州タラント郡州裁判所となります。(X社本社移転により、カリフォルニア州のままだった箇所は記述変更)
    • EU/EFTA/英国…準拠法はアイルランド法、管轄裁判所はアイルランド国内に統一されます。(域内の各当該居住国から変更)
    また、準拠法関連のセクションが、紛争解決関連のセクションに統合されます。
  • 本条項が大幅に改変される場合の事前通知時期が、[60日前]→[30日前]に変更されます。
  • X社の住所表記が、本社移転に伴いテキサス州バストロップ市に変更されます。

規約改定:Xルール>信頼性

偽装アカウント

  • [パロディアカウント]ラベル(新設)の説明が追加されました。
    • キャラクターなりきりアカウントや芸能人ファンアカウントといった各種非公式アカウントについて、公式アカウントへのなりすましと誤解されるのを防ぐのが主目的です。
    • 設定メニュー[アカウント]→[アカウント情報](パスワード入力)→[パロディ、コメンタリー、ファンアカウント]で[パロディ]の項目をオンにすると、プロフィールに[パロディアカウント]とラベルが表示されます。
    • 設定は任意ですが、ラベル表示のないアカウントが偽装・なりすましと判断された場合は、状況に応じてペナルティ(情報修正要求、機能制限、アカウント一時ロック/永久凍結等)を受けるおそれがあります。
    • ユーザー名表示やプロフィール内紹介文にパロディアカウント/ファンアカウントである旨を明記して分かりやすくするという規定については従来通りです。
    また、項目新設に伴い、後日APIのユーザー関連の項目にもパロディアカウント判定用フィールドが実装されました。

偽装行為

  • [エンゲージメントスパム]の禁止事項に、「他者との共謀もしくは他者への報酬提供により、各種アカウント指標(いいね、アンケート、返信、リポスト、リスト追加、表示数、フォロー)を水増しする行為」が追加されました。

規約改定:Xルール>Xにおける政府およびメディアアカウントラベルについて

英語版ポリシーが削除されました。

日本語版を含む各種翻訳版については2025年1月末時点で残存しています。

規約改定:Xルール>Information for Parents and Minor Users in the UK (英国の保護者および未成年者向け情報)

  • 「未成年と識別されたアカウントには広告が表示されない」という規定が追加されました。(従来はターゲティングの無効化のみでした)

規約改定:Xルール>有料パートナーシップに関するポリシー

  • ポリシー違反を発見した場合の報告(運営通報)手段が、X社メールアドレスへのメールから専用フォームに変更されました。

規約改定:広告ポリシー>健康および医薬品に関する商品とサービス

地域別特記事項>サウジアラビア

サウジアラビア向けの項目が以下の通り追加されました。

  • サウジアラビア国内にある遠隔医療サービスを宣伝する場合、サウジアラビア保健省もしくは同国遠隔医療センターから認可を取得する必要があります。

規約改定:広告ポリシー>X広告の仕組み

  • 広告の種類の記載のうち「トレンドテイクオーバー」が「スポットライトテイクオーバー」(従来のトレンドテイクオーバープラス)に置き換わりました。

規約改定:広告ポリシー>トレンドテイクオーバーに関するガイドライン

  • 「トレンドテイクオーバープラス(Trend Takeover +)」の名称が「スポットライトテイクオーバー(Spotlight Takeover)」に置き換わりました。

規約改定:広告ポリシー>国営メディア

国営メディアの広告が部分的に解禁されました。

  • 国営メディアによる広告出稿の禁止について、「関連法や制裁によって禁止された特定の市場において」と条件が限定されました。
  • 国営メディアのコンテンツの宣伝を禁止する文言が削除されました。

規約改定:開発者利用規約>広告API契約

2025年2月23日付で規約が改定されます。2023年10月27日版からの変更内容は以下の通りです。(社名変更・本社新住所の反映については省略)

前文

  • 地域別の契約先が切り替わります。日本国内の開発者の契約先は、アイルランド法人から米国本社に変更になります。
    • 変更前:米国…X Corp.(米国)、米国以外…Twitter International Unlimited Company(アイルランド)
       ↓
    • 変更後:欧州以外…X Corp.(米国)、欧州…Twitter International Unlimited Company(アイルランド)

2. Definitions(定義)

  • 2.17 "X Service"(Xのサービス)…(iii)に記載された関連サービスのうち、MoPubとPeriscopeが削除されます。

7. Term; Termination Rights; Suspension Rights. (契約期間 / 契約解除・停止の権利)

  • 7.1 Term(契約期間)…契約が自動更新されない条件として、「7.2(契約の解除・一時停止)に基づいて契約を解除する場合」という記載が追加されます。

8. Security; Security Breaches; Regulatory Notice; Data Deletion; Audit. (セキュリティ・セキュリティ侵害・規制通知・データ削除・監査)

  • 8.3 Regulatory Inquiries (規制に関する問い合わせ)…利用者がセキュリティ侵害等で政府/規制当局から問い合わせを受けた場合に発生する、Xへの報告義務(24時間以内)の手段について、「書面で(電子メール含む)」と条件が限定されます。
  • 8.4 Data Deletion (データ削除)…広告利用終了等のあとにX社が権利を持つ素材を削除する期限のうち、(a)利用者が該当データを受け取ってから[18ヶ月後]が[90日後]に短縮されます。

15. Miscellaneous (その他)

  • 15.13 Class Action Waiver (集団訴訟の権利放棄)…利用者はXに対する集団訴訟の権利を放棄するものとする、という条項が追加されます。
  • 15.14(旧15.13) Governing Law and Jurisdiction(準拠法および管轄裁判所)…米国X社と契約する地域(日本もこちらに移管)、アイルランド法人と契約する地域向けの各規定について、それぞれ以下が変更されます。
    • 陪審制度の利用放棄に関する規定、司法仲裁調停サービス(JAMS)や国際商業会議所(ICC)による仲裁関連の規定が削除されます。
    • 利用者からの提訴期限を、紛争の原因となる事項の発生から1年以内とする規定が追加されます。
    • (欧州以外のみ)米国内準拠法・管轄裁判所の州がカリフォルニア州からテキサス州(テキサス北部連邦地裁 / タラント郡州裁判所)に変更されます。

新機能:Live dock

  • PCブラウザ表示で、ライブ配信の視聴やチャットをブラウザ内子画面で行いつつ、並行してタイムラインが表示できる機能が発表されました。

新機能:動画タブ

  • iOS版アプリの下部メニューに、動画に特化したタイムラインのタブが追加されました。(コミュニティタブと入れ替わり)
  • 再生が終わると自動で次の動画に移行します。上下スワイプすれば手動で次の動画・前の動画に切り替えることも可能です。
  • 表示対象は自動でおすすめされます。フォロー先限定の動画タイムラインを選択するようなメニューはありません。
  • 表示は縦画面・横画面のいずれも対応し、動画も縦長・横長を問わず流れます。
  • 画面下端を上スワイプするとピクチャーインピクチャー表示に切り替わり、別アプリの並行利用が可能です。ただし自動で次の動画に切り替わったりはしません。

新機能:X Money

  • Xの電子マネー機能「X Money」(2025年後半登場予定)のパートナー企業第一号として、VISAが発表されました。

新機能:アナリティクス投稿数表示絞り込み

  • 自分の投稿数(通常投稿・返信投稿)のグラフについて、どちらかのみに絞り込んで表示ができるようになりました。

新機能:アナリティクスに動画タブ追加

  • アナリティクスに[動画]タブができました。
  • アカウント全体での動画再生数、総再生時間、再生完了率、平均再生時間の4指標について、指定期間内および各日別の数値を表示します。
  • 動画別集計については、再生数を直近100日以内の投稿動画に限り表示します。それより古い動画は集計対象外です。

仕様変更:X開発者プラットフォームサイトリニューアル

  • Xの開発者向けサイトがリニューアルされました。
    ※APIドキュメントのディレクトリ構成が大幅に変わっています。基本的に旧URL→新URLにリダイレクトされる仕組みになっていますが、見つからない場合はトップから探し直す必要があります。

新機能:API経由でメディアをアップロード&メディアつき投稿を作成

  • API v2経由でのメディア(静止画・動画・アニメGIF)アップロード、および投稿へのメディア添付が可能になりました。

仕様変更:画像のコミュニティノート展開速度強化

  • 画像につけたコミュニティノートが、一致する画像を使う他投稿に90秒以内で展開されるようになりました。

新機能:コミュニティノートリクエスト時に参考用投稿を指定可能に

  • コミュニティノートのリクエストを出すときに、ノート作成時の参考になる別のX投稿をURLで指定できるようになりました。

新機能:Grokが画像分析に対応

  • Grokが静止画の分析に対応しました。
    単純に画像だけ読み込ませると説明文を出力するほか、該当画像に関する質問への解答にも一部対応します。(2025年1月末時点では料理のレシピ出力等は可能ですが、服をECサイトで探したりは未対応)
    そのほか2025年1月末時点では以下の制限があります。
    • 生成物はテキスト限定です。読み込み画像から新規画像を生成する機能はありません。
    • 読み込みできる静止画は1枚のみです。静止画複数枚や動画の読み込みは対応しません。

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