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2025年1月のYouTube規約改定・仕様変更発表まとめ

記事タイトル画像:2025年1月のYouTube規約改定・仕様変更発表まとめ

2025年1月に公式発表された、YouTube(およびGoogle広告の一部)の主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。

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※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

※掲載内容はいずれも発表時点の情報に基づいています。最新の公式情報が必要な場合は、別途参照先等にてご確認ください。

要点

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規約改定:YouTubeのポリシー>YouTube Kidsのコンテンツ ポリシー

コンテンツポリシー

年齢設定に応じて含まれるコンテンツについて以下が除外されました。

  • 性的なコンテンツ:「性や性同一性に関する、年齢に適した教育的動画」が[未就学児向け](0~4歳)から除外されました。
  • デリケートなトピック:「緊急事態・気候変動」が各年代とも除外されました。

規約改定:YouTubeのポリシー>クリエイターの責任

規約改定:YouTubeのポリシー>選挙の誤った情報に関するポリシー

過去の選挙に関する誤情報の禁止対象変更

  • 過去の特定の選挙に関する不正の発生を主張するコンテンツの禁止について、対象選挙から2021年ドイツ連邦選挙が削除されました。

禁止コンテンツ例の一部削除

禁止コンテンツの例から以下が削除されました。

  • 選挙妨害:
    • 郵送による投票の封筒によって投票先の政党が判別できると主張するコンテンツ
    • 非市民投票によって過去の選挙の結果が決まったと虚偽の主張をするコンテンツ
  • 選挙の公正性:
    • 広範な不正行為、エラー、不具合によってドイツ連邦議会の選挙結果が変えられたとする誤った主張を助長し、新政府の形成や次期ドイツ首相の選挙と任命の合法性を認めないコンテンツ
  • 教育、ドキュメンタリー、科学、芸術のコンテンツ:
    • 特定の属性に基づいて個人や集団に対する暴力や憎悪を助長するコンテンツ

ペナルティ執行の柔軟化

  • 警告数3回累積でのアカウント停止(3ストライク制)について、警告およびアカウント停止が「されます(will)」から「される場合があります(may)」に変更されました。

規約改定:YouTubeのポリシー>外部リンクに関するポリシー

禁止リンク例の一部削除

リンク禁止対象の例から以下が削除されました。

  • 新型コロナウィルス感染症に関する医療誤情報(保健所または世界保健機関(WHO)の発信内容に矛盾する医療情報)を広めるコンテンツへのリンク
  • コロナワクチンを人口削減計画の一環と主張するコンテンツへのリンク

ペナルティ執行の柔軟化

  • 警告数3回累積でのアカウント停止(3ストライク制)について、警告およびアカウント停止が「されます(will)」から「される場合があります(may)」に変更されました。

規約改定:YouTubeのポリシー>ハラスメントやネットいじめに関するポリシー

保護対象属性の定義の簡略化

  • 「保護対象グループ」に関する「年齢、障がい、民族、性別、性的指向、人種など」という注釈が削除されました。
    保護対象属性の具体例は、リンク先の「ヘイトスピーチに関するポリシー新しいウィンドウで開きます」内に集約されます。

投稿禁止例の追加・変更

以下の禁止例が追加されました。

  • 自警活動者が個人を拘束または暴行する様子、または個人を逮捕するために危険または無謀な車両追跡を行う様子を描写するコンテンツ
  • 直接的脅迫や暴力行為に関わる陰謀論において、特定個人が人身売買に関与していると主張するコンテンツ

以下の禁止例について対象が拡大されました。

  • 「死亡者の死や暴力被害を写実的に再現したコンテンツ」について、「未成年、もしくは十分な記録が残されている深刻な暴力を伴う出来事で亡くなった被害者」という条件が削除され、どのような死亡であっても禁止対象となりました。

ペナルティ執行の柔軟化

  • 警告数3回累積でのアカウント停止(3ストライク制)について、警告およびアカウント停止が「されます(will)」から「される場合があります(may)」に変更されました。

規約改定:有害または危険なコンテンツに関するポリシー

違反コンテンツ例の一部簡略化

  • 「武器の不正使用」の説明について「No Lackin チャレンジ」の例示が削除されました。
    ※No Lackin Challenge…2010年代に米国等の若年層の間で流行した危険バイラル動画の一種で、他人にいきなり銃を突きつけ、相手が銃を持っているかどうかを尋ねるというもの(相手に撃たれ死亡した例もあり)

ペナルティ執行の柔軟化

  • 警告数3回累積でのアカウント停止(3ストライク制)について、警告およびアカウント停止が「されます(will)」から「される場合があります(may)」に変更されました。

規約改定:ヘイトスピーチに関するポリシー

保護属性の一部削除

  • 暴力や差別を禁止する保護属性の一覧から「性同一性や性別表現」が削除されました。性別・ジェンダー・性指向についてはそのままです。

禁止行為の一部削除

以下が禁止行為/コンテンツの例から削除されました。(○○には保護属性項目が入ります)

  • 特定の感情的/恋愛的/性的関心を持つ個人/集団を攻撃するコンテンツ
  • 「○○はみんな犯罪者で凶悪だ」という主張
  • 「○○は脅威だから、奴らをことごとく追放すべきだ」という主張
  • 「○○は単なる精神疾患の一種で、治療が必要だ」という主張

ペナルティ執行の柔軟化

  • 警告数3回累積でのアカウント停止(3ストライク制)について、警告およびアカウント停止が「されます(will)」から「される場合があります(may)」に変更されました。

規約改定:YouTubeのポリシー>YouTubeが教育、ドキュメンタリー、科学、芸術(EDSA)のコンテンツを評価する方法

適用対象の一部変更

「教育、ドキュメンタリー、科学、芸術(EDSA)コンテンツ」(状況によりペナルティ適用の例外となる)について以下が変更されました。

  • 強盗傷害事件のセキュリティ映像について、以下が変更されました。
    • 詳細情報がある場合に適用率上昇…犯罪発生の日時・場所に加えて、「どのように犯罪が行われたか」も対象に追加されました。
    • 絵文字使用時に適用率低下…映像内利用に加えて、タイトルで絵文字を使用した場合も対象に追加されました。
  • 「非難、反対の見解、風刺」セクション冒頭の「非難、反対の見解、風刺であることを強調するのは、コンテンツがヘイトスピーチまたは誤った情報を主題にしている場合は特に有効です」という記述が削除されました。
  • コロナワクチンにマイクロチップが含まれているという誤情報への批評(十分な批評があれば適用率上昇)について、新型コロナへの限定が解除され、ほかのワクチンも適用対象になりました。
  • 公共の利益に基づいてEDSA適用例外となるコンテンツの例から、「性教育の文脈でのヌード」が削除されました。
     また、視聴年齢制限適用の場合の対象年齢が「18歳未満」と明文化されました。
  • 「コメント、タグ、チャンネルの説明、固定されたコメントなどの要素に記載されたコンテキストはEDSAの例外の理由になりません(don't)」という記述が、「~ならない可能性があります(may not)」に柔軟化しました。
  • 「EDSAの例外が適用されない(doesn't)コンテンツ」セクションが「EDSAの例外が適用されない可能性がある(may not)コンテンツ」に名称変更され、全体的に運用が柔軟化されました。
    また、対象リストに「斬首行為」が追加されました。

規約改定:医学的に誤った情報に関するポリシー

禁止対象例の変更

  • COVID-19関連規定の廃止に関する告知が冒頭に追加されました。
  • 保健所もしくは世界保健機関(WHO)の指導・情報発信と矛盾する情報の禁止について、信頼できる情報源から世界保健機関(WHO)が削除されました(WHOの情報と矛盾してもそれだけでは誤情報扱いとはされなくなりました)。
    国別管轄機関(日本だと厚生労働省)や保健所の指導・情報発信と矛盾する情報については引き続き誤情報として禁止対象です。
  • 人工妊娠中絶に関する誤情報の例(中絶するとがんになる、不妊リスクが高くなる等)が削除されました。

ペナルティ執行の条件変更

  • 3ストライク制(3回警告累積でアカウント停止)について、違反者講習完了後90日無違反であれば違反累積が解除される(0回に戻る)という救済規定が追加されました。
  • 3回累積でのアカウント停止について、「されます(will)」から「される場合があります(may)」に緩和されました。

規約改定:誤った情報に関するポリシー

ペナルティ執行の条件変更

  • 3ストライク制(3回警告累積でアカウント停止)について、違反者講習完了後90日無違反であれば違反累積が解除される(0回に戻る)という救済規定が追加されました。
  • 3回累積でのアカウント停止について、「されます(will)」から「される場合があります(may)」に緩和されました。

規約改定:YouTubeのポリシー>YouTubeの安全性に関する報告ツールとポリシー

  • ヘイトスピーチに関するポリシーの説明から、保護属性の例示が削除されました。

規約改定:YouTubeのポリシー>暴力的な過激主義者や犯罪組織に関するポリシー

禁止対象追加

  • リンク先URLの安全性が確認できない場合、リンクを削除する(動画内や動画メタデータ内に同様のURLがある場合は動画ごと削除する)という規定が追加されました。

ペナルティ執行の条件変更

  • 3ストライク制(3回警告累積でアカウント停止)について、違反者講習完了後90日無違反であれば違反累積が解除される(0回に戻る)という救済規定が追加されました。
  • 3回累積でのアカウント停止について、「されます(will)」から「される場合があります(may)」に緩和されました。

規約改定:YouTubeのポリシー>暴力的で刺激の強いコンテンツに関するポリシー

投稿禁止対象例変更

投稿禁止対象の例が一部変更されました。

  • 暴力的で刺激の強いコンテンツ…「自然災害」「戦争直後の状況」「抗議行動や暴動」「手術」が例から削除されました。
  • ドラマ(or架空の)コンテンツで、「暴力的な身体的性暴行」「暴力行為の加害者が撮影した映像で、凶器/暴力/被害者の映像/音声が含まれているもの」について、教育・ドキュメンタリー・科学・芸術関連コンテンツ(状況によりペナルティ緩和)であっても「許可されません(do not allow)」だったのが、「許可されない場合があります(may not allow)」と対応が柔軟化されました。
  • 年齢制限コンテンツについて、対象コンテンツの従来の対応が削除or年齢制限の2択だったのが、状況によっては許可される場合もあるように緩和されました。
  • 年齢制限コンテンツの例として、「内乱・人道的危機・自然災害」が追加されました。
  • 手術の映像の禁止対象について、「開いた傷口が中心の内容で、視聴者に説明や知識を提供していないもの」という条件が「視聴者にショックや不快感を与えることを意図したもの」と比較的抽象的なものに変更されました。

ペナルティ執行の条件変更

  • 警告3回累積でのアカウント停止(3ストライク制)について、「されます(will)」から「される場合があります(may)」に緩和されました。

規約改定:YouTubeのポリシー ペナルティ執行の柔軟化

以下のポリシーの3ストライク制(警告数3回累積でアカウント停止)について、警告およびアカウント停止が「されます(will)」から「される場合があります(may)」に緩和されました。

また、違反者講習受講後90日無違反で警告累積が解消される規定がないものは追加されました。

規約改定:YouTube APIサービス利用規約

以下のポリシーから、YouTube Android Player APIに関する記述が削除されました。
(2023年にサポート終了・非推奨化されています)

規約改定:Google広告ポリシー>広告配信における子どもと13歳以上の未成年者の保護対策

  • 年代別に分かれた未成年者向けの保護対策関連ポリシーをまとめるポリシーが新設されました。

規約改定:Google広告ポリシー>暗号通貨と関連商品

  • 英国で、ハードウェアウォレット・暗号通貨取引・暗号通貨ソフトウェアウォレット関連の広告が、制限付きで許可されました。広告主はGoogleの承認を受ける必要があります。
    なお、暗号通貨信託については許可対象外です。

規約改定:Google広告ポリシー>ギャンブル、ゲーム

  • ナイジェリアにおけるオンラインギャンブル広告の許可条件が削除されました。これにより、同国は制限付き広告許可地域から除外されました。
    なお、ソーシャルカジノゲームについては、ナイジェリアは許可グループ1に引き続き掲載されています。

規約改定:Google広告ポリシー>ヘルスケア、医薬品

日本国内において遠隔医療関連の広告が制限付きで広告許可対象になりました。 これに伴い、薬局・薬店・遠隔医療関係について、広告時に必要な業種別許認可が以下のとおり定められました。

  • オンライン医薬品販売店…有効な許可証および厚生労働省への登録が必要
  • オンライン薬局…薬局としての有効な許可証および厚生労働省への登録、
    もしくはLegitScriptのオンライン薬局認定が必要
  • 遠隔医療事業者…医療機関としての有効な許可証および厚生労働省への登録、
    もしくはLegitScriptの遠隔医療事業者認定が必要

規約改定:Google広告ポリシー>不実表示

誤解を招く広告のデザイン

  • 「広告を操作していることがユーザーにとってわかりにくい広告」の例に、「周囲の広告コンテンツと比べて視認性が不釣り合いである、イメージ広告内の独立したボタン」が追加されました。

規約改定:Google広告ポリシー>政治に関するコンテンツ

  • カリフォルニア州内の選挙広告について、同州選挙法典 (California Elections Code) 第20編第7章への違反があった場合向けに、報告フォームへのリンクが追記されました。

規約改定:Google広告ポリシー>デマンドジェネレーション広告の要件

規約改定:Google広告ポリシー>YouTubeとDiscoverフィードの広告要件(旧:YouTube広告の要件)

  • 名称が変更になり、YouTube広告に加えてDiscoverフィード広告の要件を兼任するようになりました。
  • 規定自体は変更なく、本ポリシーがもともとYouTube広告に課していた制限が、そのままDiscoverフィード広告にも適用されます。

規約改定:Google広告ポリシー>広告のフォーマットと機能

  • デマンドジェネレーション広告のフォーマットへのリンクが削除されました。

規約改定:Google広告ポリシー>カスタマーマッチのポリシー

  • [カスタマーマッチのご利用が停止されるケース]セクションが追加されました。
    広告によってユーザーへの損害やユーザー体験の低下が発生する場合、Google側から強制的にカスタマーマッチ新しいウィンドウで開きますの利用を停止させられる場合があります。

新機能:YouTubeプレミアム機能強化等

プレミアム限定機能の強化

YouTubeプレミアムユーザー限定で、以下の機能強化が行われます。

  • 音声ビットレートが256kbpsにアップします。
  • (iOS限定)ショート動画のピクチャーインピクチャー再生に対応します。再生中は他のアプリを操作したりできます。
  • (iOS限定)おすすめ表示されたショート動画を端末内にダウンロードできるようになります。オフライン再生したい場合に活用できます。
  • 「Jump ahead」(AIがユーザーの見たい箇所を予測してスキップする機能)が、スマホ版に続いてWebでも利用可能になります。
  • モバイル機器での再生速度上限が4倍速に拡張されます。

Google Oneユーザー向けの優待価格(米国)

  • 米国限定で、Google Oneのプレミアムプラン以上のユーザー向けにYouTube Premium料金が割引になるキャンペーンが展開されます。

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