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2025年2月のInstagram/Threads規約改定・仕様変更発表まとめ

記事タイトル画像:2025年2月のInstagram/Threads規約改定・仕様変更発表まとめ

2025年2月に公式発表された、Instagram(Threads含む)の主要な規約改定・仕様変更発表のまとめです。

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※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

※掲載内容はいずれも発表時点の情報に基づいています。最新の公式情報が必要な場合は、別途参照先等にてご確認ください。

要点

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規約改定:Meta開発者ポリシー

Metaプラットフォーム利用規約および開発者ポリシーが、予告通り2025年2月3日付で改定されました。

プラットフォーム利用規約はプレビュー公開時の内容そのままですが、開発者ポリシーはプレビュー公開時になかった以下の変更が追加されています。

Instagramコミュニティガイドラインのリンク変更

  • 全体的に、Instagramコミュニティガイドラインの記述・リンクが、Metaコミュニティ規定に置き換えられました。

10. 広告

  • 10.6 (プレビュー版では10.5) 透明性…ここだけ「2026年2月3日発効」と注記が加えられ、発効が1年延期されました。
    ただしプレビュー版10.5.dの内容(Metaから書面許可を得ない限り、複数の広告主のアセットを一緒の広告アカウントに組み込んではならない)のみ新10.5として単独項目になり、延期なしで2025年2月3日から発効しました。
    これに伴い透明性関連の一連の項目は10.5→10.6に移動し、以降の項目も番号が後ろにずれました。

14. インスタントエクスペリエンス

規約改定:コミュニティ規定>危害を加えるための計画および犯罪の助長

投稿削除

  • 選挙/投票や国勢調査の不正行為禁止(該当投稿削除)について、以下の例が追記されました。
    • 選挙/投票の不正…複数回投票や選挙権の偽造
    • 国勢調査の不正…人口統計情報(年齢・性別・職業等)や家族の人数の偽装

規約改定:コミュニティ規定>制限されている商品およびサービス

薬物・医薬品関連>投稿禁止

高リスク薬物

  • 禁止の例外として、高リスク薬物の適法性や医学的な利点に関する議論、ニュース、公式発表等は許可される、という規定が追記されました。

非医療用薬物

  • 非医療用薬物の関連品の販売もしくは宣伝を試みるコンテンツが禁止対象に追加されました。
  • 非医療用薬物の売買に関する描写を含むコンテンツが禁止対象に追加されました。

処方薬

  • 処方薬の売買/取引を試みるコンテンツの禁止の例外(許可対象)に設定されていた「教育・議論目的でのワクチン価格表示」「認可済み医療通販業者による配送情報の提供」について、「18歳以上の成人に表示を制限する場合に限り可」と条件が付加されました。
  • 禁止の例外として、処方薬の適法性や医学的な利点に関する議論、ニュース、公式発表等は許可される、という規定が追記されました。

薬物・医薬品関連>閲覧年齢制限

大麻および大麻由来製品

年齢制限対象(18歳以上のみ可)に以下が追加されました。

  • 大麻/テトラヒドロカンナビノール(THC)製品取引業者が投稿するビジネスコンテンツのうち、大麻製品の売買・取引を試みる内容でないもの(売買・取引を試みる内容のものは元から年齢制限あり)
  • 非経口のカンナビジオール(CBD)および類似カンナビノイド製品の売買・取引・授受・要求を試みるコンテンツ、それらに関する疾患の主張を行うコンテンツ
  • マリファナ関連器具を描写するコンテンツ

処方薬

年齢制限対象(18歳以上のみ可)に以下が追加されました。

  • 認可済み医療通販業者が投稿する、処方薬の売買・取引を試みるコンテンツ
  • 市販(OTC)医薬品の売買・取引・授受・要求を試みるコンテンツ
    ※記述を見る限り処方薬ではなく市販医薬品の規定ですが、なぜか処方薬のセクション内に配置されています
  • 処方薬の投与および消費に関する内容を含むコンテンツ

動植物関連>投稿禁止

非絶滅危惧種

  • これまで見出しにあった「家畜を除く」という記述が削除され、家畜も本ポリシーの制御対象となりました。
  • 上記に伴い、生きた非絶滅危惧種動物の売買・取引に関するコンテンツの禁止について、以下が例外(許可対象)として追記されました。(生きた動物の売買に関する投稿は、ポリシー内で許可対象に明記されたもの以外は禁止扱いです)
    • 非絶滅危惧種の生きた動物の引き取り・贈答・要求に関する投稿(従来は寄付・飼い主移管のみ許可でしたが、対象が拡大されました)
    • 家畜の販売に関する投稿
    • 動物の角・臓器・四肢・死骸・剥製・糞尿(堆肥/肥料でないもの)の売買・授受・要求に関する文脈での、生きた動物の売買・取引に関する投稿
    • 食用の動物関連製品(卵・魚等)を提供する文脈での、生きた動物の売買・取引に関する投稿

人体・体液関連>投稿禁止

以下が変更されました。

  • 人間の体液の交換を要求するコンテンツが禁止対象に追加されました。
  • 人間の体液の売買・取引を試みるコンテンツの禁止について「寄付目的の場合」は例外(許可対象)になっていますが、「精液・血漿等の体液の寄付」と条件が詳細化されました。

リコール品>投稿禁止

新設セクションです。以下が禁止対象として明記されました。

  • リコール品(不良回収品)の売買・取引(仲介含む)・授受・要求を行うコンテンツ

規約改定:広告規定>現地の法律に違反するコンテンツ、商品またはサービス

  • 製品がリコール対象になった地域がある場合は、法律違反になったコンテンツをグローバルに削除する、という規定が追加されました。

規約改定:広告規定>人体の一部や体液の販売

  • ポリシー名が変更になりました。
    Body Parts and Fluids
     ↓
    Sale of Human Body Parts and Bodily Fluids
  • 「体液」の例として「精液や血漿等」という説明が追記されました。
    禁止規定については変更ありません。

規約改定:広告規定>絶滅危惧種以外の動物および絶滅危惧種の販売

ポリシー対象追加

  • 非絶滅危惧種動物に関する規定について、従来生きた動物を対象としていたものが、一律で生死を問わず対象とするよう変更されました。

ガイドライン変更

コミュニティ規定改定で、家畜が非絶滅危惧種動物関連の規制対象に組み込まれたのに伴い、家畜や動物由来品に対して許可される行為が広告でも明記されるようになりました。具体的には以下の通りです。

  • 動物の販売の宣伝について、宗教儀式用に加えて家畜も宣伝・広告許可対象として明記されました。
  • 魚・卵・生乳等の食品(非絶滅危惧種の動植物由来品)販売が宣伝・広告許可対象として明記されました。関連法令・規制への準拠が前提です。

規約改定:広告規定>薬物および医薬品

ガイドライン(高リスク薬物・非医療用薬物・幻覚剤)

  • 広告禁止対象に、「高リスク薬物の描写がある商品の宣伝」が追加されました。

ガイドライン(処方薬)

  • 処方薬の宣伝を行う場合の広告主の要件である「LegitScriptによる有効な認証の保持」について、「医療従事資格者への相談および有効な処方箋の取得に関する免責を含む」と記述が追記されました。

新機能(Instagram):DM機能強化

Instagramダイレクトメッセージの機能が以下の通り強化されます。

  • 翻訳新しいウィンドウで開きます…メッセージ長押しメニューで[翻訳]をタップすると、別言語のメッセージを自国語に翻訳できます。原文も翻訳の上に併記されます。
  • 楽曲スタンプ新しいウィンドウで開きます…メッセージ編集欄のスタンプアイコン→[音楽]の順にタップすると、Instagramの音楽ライブラリから曲を選択し、任意の30秒間を切り出して送信できます。
  • 予約送信新しいウィンドウで開きます…送信アイコン長押しで、即時送信の代わりに送信日時を指定するメニューが表示されます。
    ※予約できる日時には制限があります。(3月初め時点では約30日後まで指定可)
  • 単体メッセージのピン留め新しいウィンドウで開きます…1メッセージスレッドあたり最大3件のメッセージ/画像等をピン留めできるようになります。
  • DM招待用QR新しいウィンドウで開きます…グループチャットに他ユーザーを招待するためのQRコードが生成できるようになります。

新機能(Instagram):コメントにネガティブフィードバック(テスト中)

  • 一部ユーザー向けに、Instagramのコメント欄で、コメントの横に、内容に問題がある場合に報告するボタンが試験的に追加されました。
    押してもネガティブフィードバックがカウントされたりはせず、投稿者に通知が飛んだりもしませんが、将来的にこのシグナルがコメント表示ランクに反映される可能性があります。

新機能(Threads):カスタムフィード一般公開

  • 検索結果やユーザー指定等で好みのフィードを作る「カスタムフィード」機能の一般公開が始まりました。
  • 作成できるフィードの本数上限は128本までで、1つのカスタムフィードには検索トピックを最大5件、アカウントを150件まで登録できます。
  • 作成したカスタムフィードは、公開すると自分のプロフィールの[フィード]タブにリンクが一覧表示されます。

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