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2025年4月のX(旧Twitter)規約改定・仕様変更発表まとめ

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2025年4月に公式発表された、X(旧Twitter)の主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。

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※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

※掲載内容はいずれも発表時点の情報に基づいています。最新の公式情報が必要な場合は、別途参照先等にてご確認ください。

要点

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規約改定:X利用規約 / プライバシーポリシー / マスターサービス契約 / 購入者の利用規約 / 開発者契約 / 開発者ポリシー / 広告API利用規約 / 執行機関/捜査機関向けガイドライン

以下の記述が変更されました。いずれも発行年月日は変更なくそのままです。

欧州向け法人名変更

欧州(EU/EFTA/英国)在住ユーザーの契約先となるアイルランド法人の名称が変更されました。

  • 変更前:Twitter International Unlimited Company
     ↓
  • 変更後:X Internet Unlimited Company

法人番号・VAT番号・所在地は変更なく、同一法人の名称変更です。

規約改定:Xルール>信頼性

パロディ/コメンタリー/ファンアカウントの規制強化

  • 「パロディラベル」に関する記述が、コメンタリー/ファンアカウントに対応した「PCFラベル」に変更されました。
    (ラベルは、左メニュー[設定とプライバシー]→[アカウント]→[アカウント情報]→[パロディ、コメンタリー、ファンアカウント]で「パロディ」「ファン」「コメンタリー」から1つ選択します)
  • 従来は「パロディラベル」もしくは「プロフィール/自己紹介への記述」のいずれかでよかったのが規制強化され、「PCFラベル設定」「アカウント名の先頭への記述追加」「自己紹介/プロフィール情報への記述追加」計3ヶ所ですべて対応することが要件となりました。
  • アカウント名に付与する「パロディ」等の文言の位置が、アカウント名の【先頭】に限定されました。(末尾に書いたりしてもカウントされません)
  • 「本物と同一のアバター(プロフィール画像)を使用してはならない」という制限が追加されました。

規約改定:Xルール>XにおけるCookieの用途

Cookie追加(主にEC関連)

以下のCookieが追加されました。

  • idp_user_ssf…認証時に使用
  • __cf_bm…Cloudflareがトラフィックを監視する際に使用
  • _shopify_y / _shopify_s / _shopify_sa_p / _shopify_sa_t / _landing_page / _orig_referrer…Shopifyのレポート・アクセス解析用
  • _tracking_consent…Shopifyのユーザー設定用
  • cart_currency…shop.x.comの買い物かご処理用
  • localization / secure_customer_sig / _dd_s / shopify_pay_redirect / keep_alive…shop.x.comのショップ機能で使用
  • _gcl_au…Googleアナリティクス用

規約改定:広告ポリシー>政治に関するコンテンツ

政治コンテンツ広告の地域拡大

  • 政治コンテンツ広告の許可地域にインドが追加されました。

地域別特記事項:インド

  • インドの政治広告解禁に伴い、同地域の特記事項のセクションも追加されました。
    • 広告主になれるのは政府機関・省庁のみです。
    • 広告主は事前にX社の認証処理を完了させ、出稿許可を取得しておく必要があります。

新機能:API v2でメールアドレス取得

  • X API v2で、認証ユーザーの情報取得用エンドポイント(/2/users/me)に、メールアドレスのフィールド(confirmed_email)が追加されました。
  • これに伴い、従来のv1.1でユーザーメールアドレス取得を実装していた場合は、v2への移行が推奨されるようになりました。

仕様変更:DMグループチャット参加・退出のAPIバグ修正

  • DMイベントエンドポイントについて、2024年7月8日の変更で発生したバグが2025年5月14日に修正され、本来の動作に戻ることが発表されました。
    • 変更前:メッセージ送信やメンバー参加・退出が発生するごとに、participant_ids配列に参加メンバー全員がリストされます。
       ↓
    • 変更後:メンバー参加・退出が発生したときに限り、participant_idsに対象メンバーのみ記載される(通常のメッセージ送信ではparticipant_ids自体出ない)

仕様変更:APIメディアアップロード機能のv2移行期限再延長

  • メディアアップロード用のAPIエンドポイントについて、古いAPI v1.1でのエンドポイントのサポート期限が2025年4月30日→2025年5月30日に再延長されました。
    v1.1で該当機能を実装している場合は、期限までにv2へ移行する必要があります。

新機能:Grok音声モードの機能強化

  • iOS版Grok単体アプリの全ユーザーを対象として、以下の機能が音声応答に対応します。
    • カメラの映像入力を情報源に使用した応答(背面/前面切り替え可)
    • Web検索
    • 指定言語での通訳
    • 独自ペルソナの構築
    • 中断した会話の再開

新機能:Grokが過去のチャット履歴を参照して応答に反映

  • Grokが過去の会話内容を記録してパーソナライズされた応答をしてくれるようになりました。
  • 参考にする過去のチャットを消去したい場合は、下部関連チャット表示アイコンから参照先のチャット履歴を呼び出し、個別に削除できます。

新機能:Grok Studio

  • 本格的なプログラム開発支援機能を備えた「Grok Studio」の初期版がリリースされました。
    • コード/スクリプトの生成・実行に対応します。HTML / Python / C++ / JavaScript / TypeScript / bashが利用可能です。HTMLの場合はプレビューもその場でできます。
    • Googleドライブのファイル添付に対応します。

新機能:アナリティクスの投稿解析機能強化

[コンテンツ]タブの投稿解析機能が強化されました。

  • [概要]…各投稿の投稿時刻から48時間の各種数値を1時間単位でグラフ化してくれます。
    • グラフ化する指標は、インプレッション、いいね、返信、リポスト、ブックマーク、共有、プロフィールへのアクセス、新しいフォロー(新規フォロワー獲得)から選択します。(複数種類のグラフが必要な場合は各指標ごとに生成する必要があります)
    • グラフ表示対象は直近3ヶ月以内の投稿に限ります。それより古い投稿は集計できません。
  • [オーディエンス]…投稿に関する各指標ごとにユーザー属性の分析を行います。
    • 集計元の投稿指標はインプレッション、いいね、返信、リポスト、ブックマーク、共有、プロフィールへのアクセス、新しいフォローから選択します。([概要[)と同じ)
    • 対応する属性は、年齢(64歳まで10歳刻み)、性別、アクティブタイム(週/時間)、国、端末(iOS / Android / Web / その他)、フォロー関係(フォロワーかそれ以外か)です。タップすると拡大して数値付きのグラフを表示します。
    • 集計数が十分揃わない場合、グラフは表示されません。

その他にも、コンテンツタブの性能向上として、高速化やソート/フィルター機能改善が行われました。

新機能:アナリティクスがライブ配信の効果測定に対応

  • アナリティクスに[ライブ]タブが追加されました。ライブ配信のピーク時視聴者数の記録や時系列視聴者数追跡に対応します。

仕様変更:コミュニティノートアルゴリズム変更

ノート評価において以下のアルゴリズム変更が行われました。

  • 様々な視点を持つ評価者の数をある程度確保し、評価視点の偏りを回避するようになりました。
  • 詐欺やポリシー違反に関するノート(数が特に多い)について、これら専用のスコアリングモデルを展開しました。メモの観点やトピック外の観点が適切にモデル化されるようになるため、判断の品質が向上します。

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