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2025年4月のYouTube/Google広告規約改定・仕様変更発表まとめ

記事タイトル画像:2025年4月のYouTube/Google広告規約改定・仕様変更発表まとめ

2025年4月に公式発表された、YouTube/Google広告の主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。

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※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。

※掲載内容はいずれも発表時点の情報に基づいています。最新の公式情報が必要な場合は、別途参照先等にてご確認ください。

要点

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規約改定:YouTubeのポリシー>暴力的で刺激の強いコンテンツに関するポリシー

年齢制限のあるコンテンツとEDSAの例外

  • 教育、ドキュメンタリー、科学、芸術(YouTubeで「EDSA」と総称される)関連のコンテンツにおいて、年齢制限付きながら一部規制が他カテゴリーより緩和される件について、以下の記述が変更されました。
    • 年齢制限対象「演出された暴力描写」の例に、「拷問」が追加されました。
    • 年齢制限対象となるコンテンツに「流血を伴う暴力的な死亡」が追加されました。
    • 現実の人間が演じる実写の暴力と、アニメ・ゲームの暴力に適用格差が発生しました。現実の人間が演じる実写の暴力であったり、暴力描写が生々しかったりリアルだったりする場合、制限適用の可能性が高くなります。

規約改定:Google広告ポリシー(概要)

  • 「不適切なコンテンツ」の例に、「ヘイトグループを宣伝するコンテンツ」「未成年者の性虐待を宣伝するコンテンツ」が追加されました。
    リンク先の「不適切なコンテンツ」ポリシー本体の方は軽微な言い回しの調整のみで、制限事項の変更は特にありません。

規約改定:Google広告ポリシー>広告ネットワークの不正利用

ポリシー分割

規約改定:Google広告ポリシー>著作権

著作権で保護されたコンテンツ

  • 著作権で保護されたコンテンツの不正取得・再配布禁止について、音声ガイドや電子書籍等の各種メディアが対象として列挙されていましたが、列挙された種類に限らず著作権で保護されたコンテンツ全般が不正取得・再配布禁止になるよう記述が変更されました。

著作権認証を申請する

  • 新設セクションです。著作権で保護された(他者の)コンテンツを使用する際に、Googleの認定を受ける必要がある旨の記述、および認定申請フォームへのリンクが追加されました。

その他セクション再編

  • DMCA関連の申し立て、および誤認で通告・削除された場合の解除申請に関するセクションが移動・再編されました。

規約改定:Google広告ポリシー>暗号通貨と関連商品

広告許可地域拡大

  • 暗号通貨関連商品・サービスの広告が以下の地域で解禁されました。
    いずれも、事前認証済みの広告主に限り、ハードウェアウォレット・暗号通貨取引・暗号通貨ソフトウェアウォレット関連の広告が、制限付きで許可されます。暗号通貨信託関連の広告は許可対象外です。
    • オーストリア
    • ベルギー
    • ブルガリア
    • クロアチア
    • キプロス
    • チェコ
    • デンマーク
    • エストニア
    • ギリシャ
    • ハンガリー
    • アイルランド
    • イタリア
    • ラトビア
    • リトアニア
    • ルクセンブルク
    • マルタ
    • オランダ
    • ポーランド
    • ポルトガル
    • ルーマニア
    • スロバキア
    • スロベニア
    • スペイン
    • スウェーデン

規約改定:Google広告ポリシー>ギャンブル、ゲーム

ポリシーが移転・改稿されました。

構成の変更

  • 全体的なセクションの並び替え・カテゴリー分割が行われ、オンラインギャンブルが先頭に移動しました。
  • 国別要件のセクションがカテゴリー別にセクション単位で分離されました。

許可地域の変更

  • ロシアの広告許可情報がすべて削除になりました。
    (公営宝くじ・ソーシャルカジノゲームに限り、制限付きで許可されていましたが、ロシアの広告は以前から全面停止になっていました)

基本情報の追加

  • 「ギャンブル」「ギャンブルを宣伝するコンテンツ」の定義を記述するセクションが追加されました。

オフラインギャンブル

  • 地域別特記事項内にあったオフライン(実店舗)ギャンブルの広告禁止地域に関する情報が、本セクション内にまとめられました。改定前のポリシーで実店舗カジノが禁止されていた地域がそのまま継承されています。

カジノ以外のオンラインゲーム

  • 地域別特記事項内にあった、有価報酬つきオンラインゲーム(勝敗がスキルで決するもの)の広告許可に関する情報が、本セクション内にまとめられました。
    改定前のポリシーで制限付き許可とされていた地域の規制がそのまま継承されています。

ソーシャルカジノゲーム

  • 「ソーシャルカジノゲーム」の定義に関する記述(勝っても有価物が報酬として得られないカジノゲームシミュレーター)が追加されました。
  • ソーシャルカジノゲームの利用を直接宣伝するコンテンツ(情報サイト・アフィリエイト)の広告は禁止される旨の記述が追加されました。
  • 許可地域のグループ1・グループ2が統合され、区分がなくなりました。

規約改定:Google広告ポリシー>ヘルスケア、医薬品

遠隔医療広告の許可地域拡大

  • インドネシアおよびフィリピンで、遠隔医療サービスの広告が制限付きで解禁されました。
    広告主は事前に認証取得が必要です。Googleの認証のほか、LegitScriptのHealthcare Merchant Certification Programでも認証を取得しておく必要があります。

規約改定:Google広告ポリシー>不実表示

ポリシー分割

規約改定:Google広告ポリシー>ローカルサービスプラットフォームに関するポリシー

ローカルサービス広告の写真ガイドライン

  • [ビジネス写真の要件]で、1アカウントあたりの事業所写真枚数に100枚という上限が設定されました。
  • 5月22日以降、ポリシー内に明示された写真審査の除外条件について、一部は除外を免除されるという記述が追加されました。(除外免除対象の詳細については記述されていません)

規約改定:Google広告ポリシー>マストヘッドのフォーマットに関する要件

スポーツギャンブル関連の禁止条件変更

  • マストヘッド広告禁止カテゴリーのうち、ギャンブルについて、スポーツベッティングとデイリーファンタジースポーツ(カナダ・インド・米国)にあった禁止除外条件「ギャンブルとゲームのポリシーに準拠していれば可」が削除されました。
  • Google TVのマストヘッド広告禁止カテゴリーのうち、ギャンブルについて米国内のデイリーファンタジースポーツ広告に限り、「ギャンブルとゲームのポリシーに準拠していれば可」という例外が設定されました。

規約改定:Google広告ポリシー>制限付きの広告フォーマットと機能

クリックトラッカーの認定申請期間規定等

  • クリックトラッカーの認定申請期間が「毎年9月1日から11月30日まで」と明示されました。
  • そのほかにも全体的に文面が改稿されました。

仕様変更:YouTubeコースの掲載要件厳格化

  • YouTubeコース(学習者向け動画講座)の掲載要件として以下の条件が規定されました。
    1. 教育目的であること
    2. 動画が3本以上あること(内容重複のものは除外)
    3. 年齢制限のあるコンテンツ
    これらをすべて満たすことのできないコースは、遅くとも2025年5月30日まで(4月30日から30日以内)に一般の再生リストに格下げされ、YouTubeコース用ポータルページへの掲載資格を失います。

仕様変更:ミッドロール動画広告挿入点の自動調整

  • ミッドロール動画広告の挿入点が調整され、動画の内容的な切れ目の自然な位置で動画が挿入されるようになります。
  • なお、2月24日より前にアップロードされた動画には、広告挿入点が自動的に設定されます。自動設定を回避したい人は事前オプトアウト期間(5月12日まで)が設定されます。

新機能:ギフトコンボ

  • 縦型ライブ配信のマネタイズ手段として、視聴者が配信者にデジタルギフトを贈る「ギフトコンボ」機能が追加されました。
    単なるギフト機能と違い、ギフト送信後の一定時間中に誰か別の人がギフトを贈ると、コンボカウンターが上がっていき、配信中の全視聴者に表示が共有されます。

仕様変更:ショート動画への位置情報自動タグ付け

  • 旅行やレストラン関連のショート動画に、関連する場所の位置情報が自動でタグ付けされるようになります。

新機能:日本語等→英語のオートダビングが正規版に昇格

  • 日本語・ヒンディー語・インドネシア語から英語へのオートダビング(自動音声吹替)が、試験運用から正規運用に昇格し、先行利用権のない人でも利用可能になりました。

仕様変更:YouTubeプレミアムお試しの制度変更

  • [トライアルの利用資格の詳細]セクションの内容が以下のとおり変更されました。
    • 「1ヶ月トライアル」が「初体験トライアル」に名称変更されました。これに伴い、期間について1ヶ月決め打ちだった部分が全て削除/変更されたほか、「トライアル期間は異なる場合があります」という記述が追加されました。
    • プレミアム解約後6ヶ月以上の対象について、Google Playが除外され、Premium Liteが追加されました。

新機能:ショート動画制作機能の強化

今春ショート動画の編集機能が以下の通り強化される予定です。

  • 動画エディターが改良され、ズーム、スナップ、並べ替え等がしやすくなります。
  • BGMにビートが入っていると、動画クリップの切れ目を音楽のリズムに合わせて調整できるようになります。
  • テンプレートがさらに充実するほか、ギャラリー内の写真からテンプレートを作ることも可能になります。なお、他人の制作した動画テンプレートを使用する場合、テンプレートの元の制作者のクレジットが自動的に入ります。
  • ギャラリーから直接画像ステッカー(スタンプ)を貼り付けできます。
  • 生成AIにテキストプロンプトを入れてスタンプを生成させられるようになります。

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