デジタルマーケティングTips
2023年7月のFacebook規約改定・仕様変更発表まとめ
2023年7月に公式発表された、Facebookの主要な規約改定・仕様変更等のまとめです。
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※規約改定については原則として原文(英語版)の変更点を対象としています。このため、日本語版未反映の内容を扱うことがあります。
要点
- 規約改定:プライバシーポリシー…端末操作の追跡追加、コミュニティ規定…他人の位置情報等の投稿制限強化、広告規定…タバコ・大麻製品の条件変更等
- 仕様変更/新機能:リール編集機能の強化、Meta認証等
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仕様変更:プライバシーポリシー
以下が変更されました。更新日表記は2023年6月15日のまま変わりません。
- 対象となるMeta製品について、Instagramに「Threadsを含む」と注記が追加されました。
- 収集情報のうち、Meta製品をする端末でのユーザー操作追跡について「アプリがフォアグラウンドにあるか、マウスが動いているか(これによりボットと人間の識別ができる)」という注記が追加されました。
※参照:Metaプライバシーポリシー
https://www.facebook.com/privacy/policy/
規約改定:コミュニティ規定
制限されている商品およびサービス
投稿禁止対象に以下が追加されました。
- 銃のコンバージョン機器の売買・取引を試みる行為
※参照:Restricted Goods and Services / 制限されている商品およびサービス
https://transparency.fb.com/policies/community-standards/restricted-goods-services/
プライバシーの侵害
投稿禁止規定について以下が変更されました。
- パスワード…従来メールアドレスやIDと組み合わせての投稿が禁止されていたのが、パスワード単体でも投稿禁止になりました。
- 個人の連絡先情報(電話番号・メールアドレス等)…本人が自ら公開しているものについては、投稿禁止の例外に指定されました。なお、行方不明の人や動物・遺失物の捜索を求める投稿への連絡先記載について、本人に無許可で記載していることが確定している場合は、投稿禁止の例外にはなりません。
- 法人の財務情報…証券取引所や当局の要求により共有される情報については投稿禁止の例外に指定されました。
- 住所/現在地…他人の位置情報をGPS情報やマップのピンで投稿する行為が投稿禁止として明示されました。また、これら含め住所・位置情報については、不完全な(部分的)情報を暴露する行為も禁止対象に明示されます。町域・郵便番号や5万人未満の自治体名レベルでも投稿不可です。
※参照:Privacy Violations / プライバシーの侵害
https://transparency.fb.com/policies/community-standards/privacy-violations/
規約改定:広告規定
タバコおよび関連製品
以下の変更が行われました。
- 広告可能な禁煙用製品について、「世界保健機関(WHO)もしくは米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けているもの」という条件が追加されました。出稿にあたっては各国の法令や業界自主規制・ガイドラインを遵守する必要があります。
- 広告禁止対象である電子タバコ・加熱タバコ等について、「ニコチンを摂取する電子機構を持つ製品」という記述が追加されました。
※参照:Tobacco and Related Product / タバコおよび関連製品
https://transparency.fb.com/policies/ad-standards/dangerous-content/tobacco
CBDおよび関連製品(旧称:大麻および関連製品)
セクション名のほか、以下の内容が変更されました。
- 従来禁止対象であったカンナビジオール(CBD)および類似カンナビノイド製品については、広告主が以下の条件を満たすことで広告が許可されるようになりました。
- 事前にMetaの書面許可を得ること(希望する場合フォームから問い合わせ)
- LegitScriptに登録し承認を受けること
- 広告内容および設定については以下の条件が追加されました。
- テトラヒドロカンナビノール(THC)含有率が0.3%を超えないこと
- ターゲティング地域を米国に限定すること
- ターゲティング年齢を18歳以上に限定すること
なお、麻薬効果の低い大麻(ヘンプ)については、THC含有率0.3%以下で、配信先がカナダ・メキシコ・米国に限定される限り、従来通り書面許可は必要ありません。
※参照:CBD and Related Products / CBDおよび関連製品
https://transparency.fb.com/policies/ad-standards/content-specific-restrictions/cbd
新機能:リール編集環境の強化
動画関連の機能が強化されました。
- リール編集ツール…タイムラインつきの簡易動画編集ツールがスマートフォン上で使えるようになります。
元素材用ビデオ/オーディオトラック(1トラック固定)とは別に、追加音源(ライセンス曲から選択)用のオーディオトラックとテキスト用トラックがそれぞれ1トラックずつ用意されており、撮った素材をその場でスマホ内で編集して投稿することが可能です。 - HDR動画の編集・投稿・再生に対応します。
そのほか、WatchタブがVideoタブに変更したり、動画の検索画面でおすすめが表示されたりと、視聴側の環境も一部変更・強化されます。
※参照:Video on Facebook Keeps Getting Better - Meta Newsroom (2023/07/17)
https://about.fb.com/news/2023/07/facebook-video-keeps-getting-better/
新機能:Meta認証
一般の個人もしくはクリエイター向けの認証制度「Meta認証」の提供が日本でも始まりました。
- 認証バッジのほか、なりすましアカウントの監視サポートや認証ユーザー専用スタンプ等の特典が受けられます。
- FacebookもしくはInstagramから直接購入する仕組みで、アプリからは月額2000円、Webからは月額1600円(ともに税込)がかかります。
- 利用する場合、本人確認書類の提出、本名の使用、プロフィールアイコンへの顔写真使用等の条件があります。(友達/フォロワー数等有名度に関する規定はありません)
- 認証完了後は氏名・プロフィールアイコンの変更可能頻度が60日に1回に制限されます。
- Facebookページは現状Meta認証の対象外です。
公人・著名人・ブランド向けの認証バッジ(無料)は従来通り無料で提供されます。既存の方式での無料認証バッジリクエストも、引き続き継続します。
※参照:InstagramとFacebookのサブスクリプション「Meta認証」を日本でも提供開始 - Meta Newsroom (2023/07/13)
https://about.fb.com/ja/news/2023/07/metaverified_globalexpansion/
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